【80年代車再発見】80年代、あのホンダの名車に首ったけ

80年代車再発見 1984年式・ホンダ・プレリュードXX(1984/HONDA PRELUDE XX)

バブル景気に向けて賃金が
右肩上がりだった80年代は大学生でも
クルマに乗るのが普通のことになる。
デートの必需品とされた時代の象徴が
プレリュードだ。

元祖デートカーたるFFスーパーボルテージ

つい最近、ホンダはレジェンドやオデッセイを絶版にした。昭和から平成にかけての名車が消えていくのは時代の流れで仕方ないものだが、現役時代を知っている世代にはやるせないところ。

それよりさらに前、2000年代にもホンダの名車が絶版になっている。タイプRで知られるインテグラと元祖デートカーことプレリュードだ。近いうちにインテグラは復活しそうな気配だが、80年代のホンダを代表するプレリュードに同じ気配は感じられない。

プレリュードは1978年に初代が発売されアメリカでは好評だったが、国内ではイマイチ。そこで前輪駆動のFFながら当時のフェラーリより低いと言われたボンネット高とリトラクタブルヘッドライトを採用する2代目へ82年に移行。このスタイルは男性ばかりか女性からも支持され大人気になった。

女性好みのクーペということでナンパやデートに最適なクルマとされ、80年代中盤からバブル景気に向けて若者雑誌などでも大いに取り上げられた。そこで生まれたのがデートカーの称号だ。当初の最上級グレードXXに乗れず、再入手した人の登場だ。

外観

1982年発売の2代目プレリュードは低ボンネットとリトラクタブルヘッドライトを採用したが、認可前だったためフェンダーミラーが標準だった。エンジンは1829cc直列4気筒SOHC12バルブで全車共通。83年にドアミラーが認可され標準になると同時に中間グレードのXJを追加。84年にマイナーチェンジして後期型になり、85年に2リッターDOHCのSiを追加した。
モール!
リトラ!
リトラを閉じた姿。前期だと樹脂部分の上にもモールがあったが84年からなくなる。ヘッドライトを上げると角形ハロゲンライトが現れる。スイッチで乗降可能だ。
サンルーフの開放感!
当時のホンダは装備の多くがオプション。サンルーフも当然オプションで電動式だ。

フロント!

サスペンションはノーマルのままなのでタイヤとホイールの間隔は80mm近い。

リヤ!

フロントに比べるとタイヤとフェンダーの間隔は狭い。それでも実測60mm。

リヤだけ!

泥除けのリヤ側にだけ車名の白文字が入るのは80年代車らしいところだろう。

エンジンルーム

ES型は125ps

発売当初は1829ccのES型4気筒SOHCのみで5速MTが125ps、4速ATが120psだった。85年に2リッターDOHCのSiが追加された。

新車時に悔しかったからもう一度乗ることに決めた

オーナーが20代前半にちょうど2代目プレリュードが全盛だった世代で、当然のように憧れた。けれどXXは高くて買えなかったため、50万円近い価格差だった一番安いXCを手に入れた。なんでも当時、XCは受注生産だったそうで、販売の主体はXXだったのだろう。

その後は何台かクルマを乗り継いできたが、若い頃に憧れたものの手にすることができなかったモデルへの想いは強まるばかり。すでに普段乗るクルマはあったものの、どうしてもプレリュードXXが欲しくてインターネットオークションを見る毎日。すると2003年にこの赤いXXを発見。まだ80年代車の人気が低かったこともあり、なんと驚きの5万円でライバルと競ることなく落札!

20年ほど前に3万キロだったから程度がよかったのかと思えるが塗装に傷みが進んでいた。当時のホンダ車でソリッドカラー、しかも赤は退色が早いことで有名。そこでシュアラスターで磨き続けた結果、現在のコンディションまで仕上げた。ただ、部分的にサビが発生していたため、プロに塗装まで任せた。とはいえ新車時の塗装なのだから驚きだ。

購入後に6万キロほど走行したが、大きなトラブルもなく過ごしている。でも他人が乗るとエンジンが止まる駄々っ子なのだとか。

室内

クルコン装備!

パネル右下はクルーズコントロールやコーナーポール、照度調整。

全メーターがアナログ

パネル中央にシフトインジケーターががある。全メーターがアナログだ。

当時はホンダがフルバケットと呼んでいたフロントシート。後期から斜めのラインが入った。
このホンダ・プレリュードXXの記事は、令和に残るクルマ改造雑誌『G-ワークス』2022年8月号に掲載されたものです。

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