センター通信型ナビ「コネクティッドナビ」やスマートフォン連携など、日々進化する最新技術【新型アルファード&ヴェルファイア徹底解剖】

今のうちに覚えておきたいっ! 40系新型アルファード&ヴェルファイアでも使われる最新のコネクティッド技術「CASE」ってなに?

日々進化するコネクティッド技術。できることは無限大に広がり、最新の交通情報、
目的地の天候をはじめ、車外からの遠隔操作が可能になる技術まで
クルマとの一体感が生まれ、日常生活が豊かになる。

安心快適なカーライフをサポートする最新技術

2016年に当時のダイムラーが造った造語「CASE」。クルマの進化は「CASE」で語られるように、日々進化している。Cはコネクティッド、Aはオートノーマス=自動運転、Sはシェア&サービス、Eは電動化を意味するが、これらが包括的にシームレスな繋がりを見せた時に、人、モノ、コトの移動が革新的に変化し、CASE革命になると言う。そのキーになるのが、ソフトウエアディファンド・ヴィークル(SDV)、つまりソフトウエアで定義されたクルマであり、知能化のAI技術、そして電動化が産業革命のトリガーになると言われているのだ。話はややこしいが、さまざまなものにつながることで、これまでになかった世界が広がり、人は便利で、安全で、安心できる移動が手に入るというわけ。IoTと言われて久しいがクルマもつながっていくのだ。

クルマとつながるって何? という疑問も湧く。まずは身近なスマートフォンとの連携がある。そしてトヨタが独自に持ついろいろなデータやサービスにつながる=ティーコネクト、さらには、「交通死傷者ゼロ」の社会を目指すべく開発されたITSコネクトもつながる技術のひとつだ。

ディスプレイオーディオが一般的になってきた今、スマホとクルマがつながることは容易にイメージできるだろう。普段使っているアプリが車内のディスプレイオーディオの画面に映し出され、スマホに収録された音楽や地図、電話などが使えるようになる。車内で使えるスマホアプリは限定されているものの、クルマ移動においてはそれほど不満はないと思う。アルファード&ヴェルファイアは、14型大画面を備えたディスプレイオーディオPlusが全車標準装備されている。

そして、ディスプレイオーディオに備わるDCM(専用通信機)を使った通信で、様々なサービスが受けられるようになるのがティーコネクト。アルファード&ヴェルファイアの場合は現時点で19の機能に対応(一部有料オプション)。トヨタ独自のコンシェルジュサービス「エージェント」とつながり、対話型AIで「ヘイ トヨタ 目的地の天気を教えて」と聞けばAIが解答をしてくれる。また人のオペレーターと話すことができるサービスも提供されている。ティーコネクトは初度登録から5年間は無料で利用可能で、6年目以降は月額330円の利用料がかかる。

自車と道路、自車と他車の通信によって安全運転をサポートする技術がITSコネクトだ。例えば自車と道路の通信では、交差点右折時に道路側の路側装置で死角の対向車や右折先の横断歩行者を検知。ドライバーに表示とブザー音による注意喚起を行なう。車車間通信では、レーダークルーズコントロールで先行車に追従している際、先行車が通信利用型レーダークルーズコントロール対応車であれば、先行車の加減速情報に素早く反応して車間距離や速度の変動を抑制し、スムーズな走行を可能とする。ITSコネクトはまだインフラ整備の途中であり、限定的なエリアで稼働しているが、全車メーカーオプション(2万7500円)で装備でき、月額利用料は無料。

ディスプレイオーディオってなに?

トヨタのコネクティッドサービスでできること

T-Connectを契約するとクルマが通信機能を持ち、ナビは常に最新情報にアップデートされる。緊急時などは人間のオペレーターと会話することも可能だ。コンシェルジュサービス「エージェント」機能により、AIによる対話型音声認識で情報取得も可能。さらに、住宅・クルマ・電力供給事業者とそれを使う人をつないでエネルギー消費を統合的にコントロールするトヨタ独自のエネルギー管理システム「トヨタスマートセンター」とつながることも可能だ。

【コネクティッドナビ】
T-Connectの契約で5年間無料で利用できるセンター通信型ナビ。センターから通信で取得した最新の渋滞情報や地図情報を元に、目的地検索、ルート設定が行える。また、施設情報もリアルタイムで更新され、店舗検索では口コミ点数を検索結果の一覧や地図上に表示できる。駐車場検索では駐車料金や空き状況を地図上に表示できるなど、幅広い情報を入手することができる。万が一、通信が長時間切れても車載ナビで地図表示、ルート案内を続けることが可能。

【スマートフォン連携】
スマートフォンを有線または無線で接続することで、ディスプレイで操作が可能なアプリが表示される。音楽やマップ、電話、メッセージんど使い慣れたスマホアプリを大画面のディスプレイで利用できる。

【車内WI-Fi】
クルマがWi-Fiスポットになる機能。スマートフォンやタブレットなど5台までが接続できデータ通信量は無制限で使える。(直近3日間6GBまで。以降は通信制限あり)大画面のディスプレイオーディオでWebサイトの閲覧も可能になる。使用料は月額1100円。

【My TOYOTA +】
クルマのそばにいなくても、スマホから簡単にマイカーの状況を把握できる「My TOYOTA+」。例えば燃料残量や航続可能距離などお出かけ前に確認しておきたい情報や、自分が駐車した位置情報などお出かけ先で便利な情報が取得可能。さらに、便利なのは月額220円で使えるスマートスタート。夏の暑い日や冬の寒い日など、乗車前にエンジンをかけ、エアコンを付けておくことができるアプリで、社内をあらかじめ快適な温度に調節しておくことができる。

【エージェント機能】
コネクティッドナビの契約で使える音声認識AI。「Hey トヨタ」とつぶやけばエージェントが反応するコンシェルジュサービス。目的地の天気や車内温度調整など音声に対応し「温度を下げて」といえば、エアコンの温度調整がされる。目的地検索も可能。

【オペレーターサービス】
月額330円で利用可能な24時間365日対応のオペレーターによる通話サポート。人ならではのきめ細かく柔軟な対応が可能で、例えば夜間・休日に開いている診療機関を案内してもらい、そのままナビに目的地設定してもらうこともできる。

【その他ヘルプネットEケア等】
T-Connectの契約でヘルプネットが使える。事故や急病などボタンを押すだけでヘルプネットセンターのオペレーターにつながる。現在地がわからなくても車両位置情報から敏速に緊急車両の手配ができ、あおり運転などでは警察への通報にも対応する。また「eケア」は車両の警告ランプが点灯した際、ディスプレイ画面からeケアに接続でき、車両情報をもとに、走行可能か適切なアドバイスが24時間365日対応する。

新型アルファード&ヴェルファイア徹底解剖 まとめはこちら

新型ALPAHRD&VELLFIRE購入ガイド より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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