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低いまま走るセッティング術、40系で即具現化!
さて、あまりの電光石火ぶりに「30用の足まわりが40へ流用可能!?」と考えてしまうところだが、答はNOだ。たしかに足まわり構造自体は変わらないが、フロントはアッパーマウントやナックル、リアはダンパーの取付角度などが変えられているので、30用を流用することは出来ない。
しかし、ティーディメンドは40デビュー直後に現車測定を完了し、デモカーが納車されるまでの1カ月弱で製品化を敢行。ユーザーへフィードバックするためにおこなうデモカーの煮詰めはまだまだこれからとのことだが、40で低さを極めるために頼るべき存在であることは明白だ。
アーム類も実装着! 激速で低さをフルコンプリート
さて、低さはエアサス投入によって実現できるが、〝低く走る〟となれば欠かせないのが調整式アームだ。これらアーム類に関しても基本構造自体は30踏襲なのだが、40は取り回しや固定形状が異なっているため30用流用は基本的に不可能となっている。
とはいえ、冒頭の純ベタ走行写真を見てもらえばわかるように、ティーディメンドは調整式アームまで含めてフルコンプリート。
ロールセンターを補正するイージープロ、パンプステアによるトーアウトを低減するタイロッドエンド、キャンバーセッティングの幅を広げるフロントロアアーム&リアアッパーアーム、スムーズなアンチロール性能を発揮させるショートスタビリンク、車高にあわせた光軸補正を可能にするレベリングアジャスターなど、ティーディメンドの代名詞として知られるプロアームは30同様の充実展開だ。
いずれも低さと走りの双方を極めるために欠かせないアイテムとなるため、セットアップ時には積極的に活用していきたい。
いちはやく40を低空スタイリングへ仕上げるなら、ティーディメンドの足まわりとピットブルのセットアップノウハウが必要不可欠だ。
車高調やブレーキキットもスタンバイ中
今回はエアサスと調整式アームをクローズアップしたが、ティーディメンドでは生足派に人気のプロダンパー・ベーシックキットやスリム設計でホイールマッチングの幅を広げるブレーキシステムも40適合を済ませている。なお、車高調セッティングで悩ましいのはスプリングレートのチョイスだが、田中代表いわく「30同様に40もリアは別体式スプリングなので、リア基準でフロントとバランスさせるアプローチで問題ない」とのこと。乗り心地なども考慮して推奨しているリア8㎏/㎜(H180)を基準として、狙いの低さにあわせて10㎏/㎜(H160 )や16㎏/㎜(H120)を選択できそう。なお、リア8㎏/㎜の場合はフロントは7㎏/㎜(H180)が推奨値となっている。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年9月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]