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純正ECM書き換えで、パフォーマンスが大きく向上!
JB64とJB74は、様々な安全装備や豪華装備が標準となったことで、歴代ジムニー史上最重量車となってしまった。その上でメーカー自主規制が存在する為、ハッキリ言って遅い。さらにクロカンタイプの4WDということで、カスタムの方向性は大径タイヤ装着を行うことが多い。すると最終減速比が、ハイギヤ化してしまい、さらに出足が遅く、加速の悪いクルマとなってしまう。様々なショップやメーカーが工夫を凝らしたアプローチで対策を行なってきたが、いずれも効果が薄い。それどころか、最新のECM制御が、イジった内容を自己学習機能によってノーマル化してしまうのだ。
しかし、昨年ようやくECM解析が終了。一斉にジムニーパーツメーカーが、オリジナルECMデータ作成に乗り出した。解析された内容を聞くと、従来までのECMと大幅に異なる。エンジンの制御に関わるプログラムは、パラメータを含めると約400ほどあり、書き換えを必要とするマップは100を超える。さらに、一つの項目ごとに一つのマップで制御するのではなく、関連性のある複数のマップで総合的に管理しているという。そして、それら全ての演算結果をトルクリクエストマップという今までにない項目のマップに照らし合わせてエンジンを制御している。
この項目に近づける作業が自己学習となり、環境やドライバーのクセ、エンジンの仕様などに合わせて育っていく。いくつかのルールはあるが、進化していく制御なので、各社の個性が如実に現れるのが面白い。
新たな性格を構築ゆとりあるパワーをゲット
レギュラー仕様、ハイオク仕様に、AT用、MT用が存在し、電子スロットルを駆使して、アクセル操作以外の部分でブーストを制御。かなり低い回転域で、ターボを立ち上げて、トルクを発生。ノーマルを大幅に上回る出力を実現している。各種のリミット値を変更し、様々な走りに対応した味付けが可能。
純正ECM書き換え内容
◦スピードリミッターの引き上げ
◦最大ブースト圧の引き上げ
◦スロットルマップの最適化
◦燃料マップの最適化
◦燃料費マップの最適化
◦点火マップの最適化
◦バルブタイミングマップの最適化
◦トルクコントロールマップの最適化 etc
●注意:書き替え内容は各メーカーによって異なります。購入の際にご確認ください。
NAらしさ全開!吹け上がりが楽しい
JB64用と同じくレギュラー仕様、ハイオク仕様に、AT用、MT用が存在し、書き換えによって大きく変わるのはフィーリング。インドの大衆車のエンジンを採用したJB74をスポーツタイプのエンジンにスワップしたのでは? と錯覚させるほど豹変。ピックアップ速度が段違いに向上し、NAならではの吹け上がりが楽しめる。
純正ECM書き換え内容
◦レブリミッターの引き上げ
◦スピードリミッターの引き上げ
◦クルーズコントロールの速度引き上げ
◦燃料マップの最適化
◦燃料費マップの最適化
◦点火マップの最適化
◦バルブタイミングマップの最適化
◦トルクコントロールマップの最適化 etc
●注意:書き替え内容は各メーカーによって異なります。購入の際にご確認ください。
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HYPER REV(ハイパーレブ) Vol.277 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ No.14より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]