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愛車を守る「カーセキュリティ」は必要不可欠
今年になって、クルマの盗難に関して激ヤバな情報が入ってきた。「新たな手口がヤバい!」と。キーエミュレーターと呼ばれる手口のことで、特殊な機器をドアグリップ部付近に当て、グリップをガチャガチャ……、場合によっては数秒でコードを解析(キーをエミュレート=模倣)、車内に入られてしまうのだ。そこまでいけばエンジンスタートもでき、走り去ることができてしまうというワケだ。この手法ならスマートキーを持つオーナーを待つ必要もない、物理的に車両側にアクセスし有線でCANに侵入する必要もない。
どうです? ヤバくないですか?
ちなみに“特殊な機器”は通称“ゲームボーイ”と呼ばれている、と聞けば、ニュース等で一度くらいは聞いたこともあるのでは?
もちろん今でも、リレーアタック、コードグラバーという手口は健在だ。CANインベーダーに関して言えば「今も9割くらいがコレ」と話すプロショップもあるほど。ともあれ新たな手口キーエミュレーターは今後増えることは間違いないだろう。だから、この最新手口まで含めた対策を講じる必要がある。
なにせランクルは盗難人気(!?)の高い車種なのだ。最近でも、有名な国会議員が自宅から乗り去られたというニュースがあった(覚えている人も多いのでは?)。だからこそ対策が必要。そして危機感を持つことこそが、より重要と言えるかもしれない。
では、愛車を守るためには何が必要か? ここではカーセキュリティが必要と断言したい! 中には「ハンドルロックをつけている」「タイヤロックをつけている」と言う人もいるかもしれない。「純正セキュリティをつけている」と言う人も……。まずロック系は、確かにないよりはあった方が良いかもしれない。時間稼ぎにもなるだろう。しかし先述したロック系は「アレらは防犯グッズですね」と話すプロも多い。とりわけ車両盗難に対する“守備力”が大分弱いのだ。純正セキュリティはどうか? プロの窃盗団にかかれば時間とともに解析・窃盗の手法を確立されてしまう。1台解析が済めば大量生産されているほかの車両も……。やはりここは、別途イモビを搭載する社外セキュリティ追加がマストになる。
現在カーセキュリティはイモビがつくのが当然だが、システム的にデジタル式、アナログ式の2つに大別される。クルマのコンピュータに働きかけエンジンのON/OFFを制御するデジタル式、配線に工夫をして物理的にON/OFFを制御するアナログ式。最近勢いを増しているのはデジタル式で、例えばオーサーアラーム製の『イグラ』などは、キーフォブを持っていれば、ほぼ後付け感ナシで使うことができる(この使い勝手の良さも“勢い”の理由だろう)。一方アナログ式は歴史と実績が十分、精度の高い各種センサーがあったりと、高性能な“自分仕様”のセキュリティを構築することができるのが魅力。
デジタルとアナログ、コレはドチラが良い、優れているというモノではない。双方にメリット・デメリットがあるため、プロと相談して最適プランを手に入れるべきモノだ。システムによって機能が異なり、“後から追加できない”機能もあったりするので、何が必要か? どんなふうに使うか? そもそも予算はいくらか……等々、綿密な打ち合わせ(=相談)が必要になる類のモノである。
そしてセキュリティのインストールにはものすごく高度な技術・知識が要る。だから結論はこうだ、『本物のプロのいるセキュリティショップに相談すべし!』と。ソレがアナタ仕様のセキュリティを組むための近道。愛車を守るための必須条件なのだ。
【キーエミュレーター】
【CANに侵入、CANインベーダー】
【リレーアタック】
【コードグラバー】
【ランクルは盗難人気(!?)の高い車種】
日本損害保険協会の調査によると、21年、22年、23年ともに車両本体の盗難被害に遭ったモデル別ランキングではランクルが1位(プラド含む)。LXを含めると盗難された車両の内、20%前後をランクル系が占めることになる。また、自動車盗難等の防止に関する官民合同のプロジェクトチームの資料によると、“キーなし”での自動車盗の認知件数が約75%(実はキーがついた状態のクルマが盗まれるのは25%程度だったりする)。このデータからも、ランクルに乗るのならセキュリティは必須、というコトになる!
【“守備力”が大分弱い】
ハンドルロックは、初級窃盗犯(!?)を撃退する効果はあるだろうが、ホンキの窃盗犯はステアリングをカットしてでも外してしまう=車両を盗む。タイヤロックは、クルマの重量やトルクから、走り出してさえしまえばあっという間に壊れてしまうとも言われている。その意味で、“守備力”が大分弱い、のだ。
【デジタル式、アナログ式】
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