もう受注停止なの!? 遂に国内デビューした5ドア、ジムニー『ノマド』。『シエラ』との違いはどこにある?

【待望の5ドア! ジムニーノマド誕生 #001】
ひと足先にインドで発表された5ドアバージョンのジムニー。
「日本に導入されるのか?」と話題となった1台だが、満を持してジムニーノマドの名でデビューを果たした。

全長が伸びても悪路の走破性は犠牲にしない

現行型のジムニー&ジムニーシエラが登場してから、国内はおろか海外でも爆発的ヒットとなり、未だに納車待ちのユーザーもいるほど人気車種へと成長した。そんな中、日本で話題となったのがインド市場に投入されたジムニーの5ドア。日本で言うところのシエラをベースにしたモデルで、リアドアが増える=後席の乗降性が上がることから使い勝手の良さは段違い。果たして日本には導入されるのか、ジムニーユーザーをはじめ世間はそんな話題で持ちきりだった。そんな中、ついに今年4月から、ジムニーノマドの名で日本国内での5ドア発売を開始することが発表された。スズキのインド工場で生産する輸入車となるため生産台数が限られ、発表からわずか数日でメーカーの予想をはるかに上回るほどのオーダーにより、現在は注文を一時ストップ。それほど多くの人が、ノマドの発売を待っていたことがうかがえる。

改めてノマドの特徴を見ていくと、スタイリングはこれまでのジムニーらしさを残しながら、リアドアの追加にあたり全長がシエラ比+340mm延長されている。ジムニー伝統のラダーフレームは継承しているが、全長が伸びた分フレームを延長し、さらに中央にクロスメンバーを追加することで剛性を確保している。足まわりもコイルスプリングのバネ定数やスタビライザーの径を見直すなど、ノマド専用のチューンが施されている。フロントブレーキも冷却性能が高いベンチレーテッドディスクを導入するという抜かりのなさ。

5ドアのロングボディになってもジムニーらしさはそのままに

全長が340mm伸びた5ドアのノマドは、真横からの姿と比べるとその違いは一目瞭然。しかしドアの枚数が増えるなど大きな変更点を除けば、基本的にはシエラの雰囲気が色濃く残っている。シエラ専用品となるバンパーや、ホイールなどはノマドにも引き継がれている。数少ない違いといえばフロントグリル。5ホールデザインはシエラや軽規格のジムニーと同じだが、ホールのまわりにクロームのリングが追加された。過度にならないようにシエラとの差別化を図っている。そしてリアゲートにはノマド専用エンブレムを装備して、後ろ姿でも5ドアのジムニーであることを主張。他にはリアドアの追加に伴い、リアフェンダーはドアとクォーターを境に分割される。

今までありそうでなかったレッドとダークブルーを設定

カラーバリエーションはシエラより少ない全6色だが、ノマドでしか選べない新色が用意される。まずカラフルなイメージが強いジムニーにおいて、意外と設定がなかったレッド。こちらはブラック2トーンルーフとの組み合わせとなり、メリハリの効いた色遣いで魅せる。そして既存のジムニーで人気のブリスクブルーメタリックよりかなり深みがある、セレスティアルブルーパールメタリックを採用。こちらは落ち着いた雰囲気が得られる。

乗降性に配慮したシート形状、長時間座っても疲れにくい

5ドア化にあたり新規で開発したのがリアシート。座面の端の部分は丸みを持たせることで、乗り降りの際に邪魔になりにくいように配慮。ホイールハウス後方に設定したのも恩恵があり、後席左右乗員の着座間隔を90mm拡大。シートクッションに厚みを持たせているから後部座席に座る人も快適だ。さらにラゲッジスペースが大幅に広くなったのもノマドのウリ。2名乗車の場合はリアシートを前に倒せば、より多くの荷物を積み込むことができる。助手席も倒すことでサーフボードなど長尺物の積載も便利。

安心して乗れることも重要!

予防安全技術も日本国内水準で煮詰めている。まずブレーキサポートはシエラが近赤外線レーダーと単眼カメラを使用したものに対し、ノマドはステレオカメラを採用したデュアルカメラブレーキサポートを導入。マルチインフォメーションディスプレイに表示される標識認識機能は、ノマドに関しては一時停止標識にも対応する。

全長が伸びても剛性を確保

待望の5ドア! ジムニーノマド誕生 まとめはこちら

HYPER REV(ハイパーレブ) Vol.284 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ&ジムニーノマド No.16より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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