雪道運転は予測が大切! 雪が残っていなくても道路の状況を把握したい

まだシャバ雪が残っているかも!? 春スキー&スノーボードへ行くならぜひチェックを!【#ジムニーで行く雪山走行 Vol.2】

シャバ雪
4月となれば、道路に雪が残っていることはほとんどないはず。とはいえ標高が高い場所へ行けば、道路脇に雪が残っている場合も。まだまだ安心はできませんよ。

さまざまな情報を読み取れ! 先見性が安全の最重要項目

1回目でお話した車両の装備を揃えて、実際に雪山に行ってみると、わかっていないと認識できない様々な情報がある。基本的にスキー場への道は圧雪車が入り、整地されているが、決して安全とは言えない。地形や路面の情報を可能な限り早く認識するために大事なことが、ドライビングポジションだ。素早いステアリング操作を可能とするポジションと、可能な限り目線を遠くにするのが基本となる。これにより、今から説明する状況に対しての対応が早く行えるのだ。

まず、気にしなければならないのが、路面の状況。当然のように路面は雪。しかし、雪の状況にも様々な状態がある。圧雪、新雪、シャバ雪、わだち、凍結路などだ。これらの種類は、それぞれ路面のμが違う。それだけではなく、ステアリングを取られやすいなど、それぞれ対処方法も違う。

一つづつ説明していくと、まずは圧雪。これは最も走り易い。スタッドレスが適正に機能してさえいれば、常識的な速度で、急のつく動作をしなければ安全だ。唯一気にした方が良いのが、雪のある場所と無い場所が混在している状況だ。

そういった場所でブレーキやステアリング操作を行うと、突然車体姿勢が崩れる場合がある。次に、新雪。進行形で雪が降り続けている場合、圧雪が間に合わず路面が新雪状態のときがある。基本的には、スキー場への道の場合、圧雪車が入るのを待つべきだが、走行しなければならない場合、低めのギヤでエンジン回転数を高めにキープし、タイヤで路面を掘るイメージで走る。

その際、新雪の下にある地形に影響され、突然ステアリングが切れてしまうことがあるので、しっかりとステアリングを握っておくことが大事だ。

次に、シャバ雪。スキー場の帰り道や、暖かくなってくるとこの状況になる。たくさんのクルマが走った後にこの状況になっているのだが、やわらかい場所とそうで無い場所が存在する。ちょっとしたわだち状態になっていることがある。その段差にアクセルオフや、ブレーキ状態で乗ると、突然車体姿勢が崩れることがある。速度控えめで、ステアリングをしっかりと保持するのが大事。

次に凍結路。これが一番怖い状況だ。いわゆるアイスバーンと呼ばれる状況で、常にこの状態を警戒して雪道を走っているといっても過言ではない。更に、凍結状態は、目視で確認しづらい。周囲の状況で疑って掛かるしかない。その為に目線を遠くにし、その疑いのある状況を警戒する。走り方自体は存在するのだが、難易度がかなり高く、ほとんどモータースポーツ的な走り方となる。あくまでウインタースポーツにおいての雪道走行なので、その解説は割愛する。安全を確保する為には、凍結を警戒し低速で走るのが凍結路面の走り方だ。

今解説した走り方以外にも、周囲の状況から注意しなければならないことがある。雪山の道中には、毎年凍結状態が頻発する場所には必ず注意を促す看板が立っている。ブラインドコーナーには必ずカーブミラーがあり、こちらがキープレフトを守っていても対向車が守ってくれる保証はない。

他には、トンネルの出口や、木が生い茂っていて、日陰になっている場所や橋の上などが凍結路面の恐れがある。また、山から凍った塊が道路上に落ちてきていたりするのを気付かず車で踏むと、ちょっとした事故のような状況になることもある。

塊はやわらかいことの方が少ない。更に、壁だと思って傍に寄ったつもりが、溝があったり、ガードレールが雪の中に埋まっていることもある。急な動作をせずに、予測しながら対処が効く速度で走るのが安全確保の第一条件なのだ。

【POINT】凍結の標識

【POINT】路面の状況

【POINT】トンネルの出口

【POINT】氷の固まり

【POINT】ガードレール

【POINT】日陰の道

【POINT】橋の上

【POINT】シャバ雪

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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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