初期型の純正部品ってまだ手に入るの? Gクラスを初期型ルックにチェンジ!【東京オートサロン2023】

どーゆーコト? ブルーテックなのにナローな初期型っぽい外装のGクラス|TAS2023

軍用車をルーツに持つメルセデスベンツGクラスは、その本格的なオフロード車としても高い評価を集めている1台。民生用としては1979年に登場したものが初期型となり、現在のGクラスとは異なる無骨なスタイルも人気となっているものの、実際問題として旧車の域に突入している初期型に近いGクラスを保有し続けるのは非常にハードルが高いもの。そんな悩みを解決してくれるのが、メゾンミストラルナローデザイン(MMND)が作り上げたコンバージョンキットである。

使い勝手の良い高年式Gクラスを初期型スタイルに!

実車を見てみても、高年式モデルがベースであるとは思えない完成度を持っているが、ベースとなっているのは2014年式のG350ブルーテックであり、インテリアに目を移せば間違いなく近代メルセデスのインパネとなっていることが分かる。

中には「古いGクラスに新しい内装を移植した」と勘違いする人もいるほどだが、ヘッドライトをよく見ると確かに高年式モデルであることがお分かりいただけることだろう。

このコンバージョンモデル、ショップオリジナルとなるパーツはフェンダーとサイドステップ、そしてアルミホイールのみで、それ以外のものは初期型Gクラスの純正パーツを使用しているというのもクオリティの高さの秘訣。

もちろん高年式モデルのバンパーに備わるセンサー類はしっかり使用できるように加工がなされ、無骨なドアミラーも鏡面の調整やミラーヒーターなど、ベースの車両に備わる機能がそのまま使えるというのも嬉しいポイントだ。

ただ、純正部品を使用しているため、メーカーの設定する純正部品の価格が制作の費用にそのまま反映されてしまうのが悩みの種で、現在この仕様を制作するにはベース車にプラス500~600万円の費用が必要とのこと。

とはいえ、オリジナルの純正部品が未だに供給されることは素晴らしいことであるし、信頼性の高い高年式モデルをベースに初期型の雰囲気が楽しめるということを考えれば決して高い出費ではないのかもしれない。

スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部/Photos by 塩谷佳史 Text by 小鮒康一

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