エポキシ樹脂は塗料や接着剤、半導体封止材など幅広い用途で使用されている材料。特に、三菱ケミカルの特殊エポキシ樹脂は、高耐熱・低溶融粘度・低吸水などの特性に優れ、半導体封止材用途のデファクトスタンダードとして世界中で採用されており、半導体市場は今後も著しい成長が見込まれている。三菱ケミカルは現在、三重事業所においてエポキシ樹脂を生産しているが、旺盛な需要に対応するとともに、サプライチェーン強化を図るため、下記の通り新系列を設置することとした。なお、グループ会社の新菱が生産を請け負う。
今回の増強により、三菱ケミカルの半導体封止材・電子材料向け特殊エポキシ樹脂としては現行比で約3割の能力増強となる。引き続き、エポキシ事業強化のための更なる生産能力増強も検討していく。
立地 三菱ケミカル株式会社福岡事業所(株式会社新菱にて生産)
商業生産開始 2023年4月(予定)
製品 半導体封止材・電子材料向け特殊エポキシ樹脂