コマツ:大型ブルドーザー「D475A-8R」を新発売

コマツは、最新技術を随所に織り込んだ大型ブルドーザー「D475A-8R」を本年1月に発売した。

 当該機は、現行機であるD475A-5E0を2006年に導入して以来15年振りのフルモデルチェンジ機。今回のモデルチェンジでは生産性・耐久性・安全性・快適性等の性能面での向上のみならず、夜間作業時にライトの反射光を抑える黒色塗装作業機(ブレード・リッパ-)や前方外装の構造簡素化により外観デザインも一新されている。

 当該機は、メインフレームの耐久性向上等によりライフサイクルコストを9%低減したほか、後進時のエンジン出力向上により8%の作業量アップを達成。これらの組み合わせにより従来機(D475A-5E0)に比べ生産性が16%向上している。また、ロックアップ付パワーラインに、自動変速機能を追加することで常に最適な速度段が自動選択されることにより最適な作業量と燃費のバランスが実現可能となった。

 そのほか、安全な昇降とアクセス性をサポートするプラットフォームの設置やダスト侵入防止・清掃性を改善した新型モノコックキャブを採用することでメンテナンスが容易。運転席の振動が軽減された新型キャブマウントの設置やオペシート・レバーの最適配置によりオペレーターの疲労軽減と快適な作業をサポートする。

機械質量112,100kg
エンジン定格出力:ネット(JIS D0006-1)
* 冷却ファン最低回転速度時の値
前進:664kW(903ps)
後進:722kW(982ps)
全長11,300mm
全幅(本体/ブレード)5,430mm
全高4,690mm
ブレード容量27.2m3(強化セミUブレード)
D475A-8Rの主な仕様

発売月:2022年1月
公表価格:225,680千円
販売目標:3台/年(国内のみ)

主な商品の特徴

1.環境性、経済性
・作業量・作業効率の改善

 後進時のエンジン出力を大幅にアップすることでサイクルタイムが向上し、作業量を大幅改善した。また、メインフレームの耐久性向上によりトータルコストを抑制した。これらにより現行機(D475A-5E0)に比べ生産性が16%改善された。

・ロックアップ付自動変速パワーライン
 好評のロックアップ付パワーラインに、自動変速機能を追加した。これにより常に最適な速度段が自動選択され、より一層の高効率な作業が可能となった。

2.作業性・快適性
・安全な昇降とアクセス性

 日常点検やメンテナンスを安全に行えるようプラットフォームを設置。特にキャブ後ろ窓やリアビューカメラの清掃時のアクセス性が改善された。大型ハンドレールで安全・容易な昇降が可能。

・快適なオペレーション空間と視界性で疲労を軽減
 ダスト侵入防止・清掃性を改善した新型モノコックキャブを採用している。シート&レバーの最適配置で視界性・操作性を改善した。また吹き出し口を改善した大容量オートエアコンも採用、快適なオペレーションを実現する。

・抜群の乗り心地でオペレーターの疲労を低減
 新型キャブマウントにより運転席振動を大幅に吸収している。足回りの改善により車体振動も大幅に低減することで抜群の乗り心地を提供・オペレーターの疲労を低減する。

3.耐久性・整備性
・メインフレームの耐久寿命の大幅延長

 メインフレームの溶接接手構成から見直す大幅変更により耐久寿命を現行機比2倍に延長した。

・目詰まりが少なく、チューブごとに交換可能なラジエーター
  目詰まりしにくい構造であるだけでなく、破損の際にラジエーター全体での交換が必要なく、破損したチューブのみ取り外し、部分的な交換が可能になった。交換部分がない状態でも作業可能なため、ユーザーの稼働に影響が出ないほか、補修にかかる時間やコスト低減に貢献する。

4.ICT
・鉱山におけるユーザーの管理システムにも対応可能
 車両稼働状況の管理ができるKomtrax Plusを標準搭載しているほか、鉱山のユーザーが使用している独自の管理システムにおいてマシンコントロール機能や遠距離でのテレオペレーション、自動運転化にも対応可能。

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