豊田合成が自動車部品向け「CNF強化プラスチック」を実用化

豊田合成は、車の内外装部品向けに開発された「CNF※1強化プラスチック」を用いて軽量化した製品運搬コンテナを作製し、9月から同社工場内での活用を開始したことを発表した。自動車部品への採用を視野に実地での活用実績を積んでいく。

豊田合成では、自動車部品のライフサイクル(原材料調達、生産~リサイクル・廃棄)におけるCO2削減の一環として、強みである材料技術を用いた各種バイオ素材の活用が進められている。その中でも、CNFはプラスチックなどに配合して補強材として使用すると、製品の「軽量化」や「自動車部品へのリサイクル」を可能にし、脱炭素・循環型社会を目指す上で有効な素材である。これまで、車の内外装に使われる汎用樹脂(ポリプロピレン)にCNFを配合した際の耐衝撃性の低下が実用化にあたっての課題だったが、豊田合成は、材料の配合設計や混練技術により自動車部品に活用できる水準にまで高めた。

今回、工程内で使用済のポリプロピレン製コンテナのリサイクル材にCNF強化プラスチックを配合し、6%軽量化したコンテナが作製※2された。従来のコンテナに比べ、ライフサイクル全体で6%のCO2削減※3が見込まれている。

※1 セルロースナノファイバー。植物を原料とし、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度を持つ。

※2 環境省「令和3年度 革新的な省CO2実現のための部材や素材の社会実装・普及展開加速化事業」の助成を受け、製品運搬コンテナを成形するための専用の金型(コンテナの薄型成形が可能)を作製。

※3 試算条件:4年間の製品輸送を前提。

CNF強化プラスチックの製品展開
CNF強化プラスチックのメリット

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