日産・新型セレナ[C28型]のサスペンションを眺めてみる

2022年11月末にフルモデルチェンジを果たした日産セレナ。Cプラットフォーム継続採用ながら、高剛性サスペンションの採用によるクルマ酔い軽減技術の採用がトピックのひとつである。

リヤサスペンション:トーションビームアクスル式

リヤサスペンション全景を右後方から。写真はe-POWER仕様。
右側ホイールを裏側後方から。ダンパーのマウント軸は車軸に限りなく近づけられ、揺動軌跡が素直な入力となるように配置。パーキングブレーキは電動式。
右側、トレーリングアームとトーションビームの接続部を下から。ビームは下開放構造で、中にアンチロールバーを抱える。
トレーリングアーム部。ピボットは進行方向とほぼ90度方向の軸配置としている。
こちらはLV(ライフケアビークル)シリーズのリヤサスペンション。乗降易性を高めるための車高調整ができるタイプで、ダンパーがそれを担う。

フロントサスペンション:マクファーソンストラット式

右フロントサスペンションを前下側から。ロワーアームは下開放打ち抜き部材の内側にもう一枚溶接する2枚構造。
左フロントサスペンションを後下側から。ロワーアームのブッシュ配置はFWD車常道の前水平/後垂直配置。タイロッドエンドはアルミ合金製で、切れ角を逃す湾曲構造。
C28型セレナのトピックのひとつが、高剛性サスペンションによるクルマ酔い軽減技術。ダンパーの周波数特性をハイカット型にするとともに、アンチロールバーの剛性を20%向上、ロール挙動を穏やかなものとした。サブフレームについてもリジッドマウントとしている。
サスペンションではないが、e-POWER車のフロア中央部。電池を載せているためか、中央クロスメンバー右方が下に隆起している。
こちらがガソリン+CVT車。同部位がフラットパネルであることが見てとれる。

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