デンソーと霧島市が締結したこの協定は、大規模災害が発生し長期的な避難が予想される場合に備え、ICTを活用した体制づくりやそれに伴うシステムを構築することで、発災時の効率的な災害応急対策や災害復旧および復興を行うことに目的が置かれている。今後、霧島市が運用している防災アプリ「きりしま防災・行政ナビ」の利活用およびシステム開発などで相互連携が行われる。
「きりしま防災・行政ナビ」は、デンソーの地域情報配信システム「ライフビジョン」を活用したもので、2021年に霧島市に導入されている。カーナビやメーターなどモビリティ製品の開発で培ったノウハウを生かし、誰もが迷わず情報を読み取れるユーザーインターフェースを実現しており、自治体からの情報連絡ツールとして市民の間で活用されている。霧島市には今回さらなる機能の拡張として、避難物資の管理や避難所間の物資マッチングをスムーズに行う仕組みが提供され、効率的な災害対策が実現される。