愛知製鋼、ヤマハ発動機の電動小型車両の自動運転の実証実験に協力

実証実験で使用されたGSM
愛知製鋼は2022年月に高知県四万十市「西土佐地域自動運転モビリティ実証実験企画会議」が行なった自動運転モビリティ実証実験にて、ヤマハ発動機に協力し「磁気マーカシステム」を搭載したグリーンスローモビリティによる高精度な自動走行を検証したことを発表した。

少子高齢化によるドライバー不足など地域交通の課題解決の一つとして、GSMによる高精度な自動運転が注目されている。GSMとは20km/h未満で公道走行できる電動車を活用した小さな移動サービス「グリーンスローモビリティ」の略で、高い安全性、容易な運転操作、小回りが利いて狭い路地でも通行可能といったメリットがあり、脱炭素化と地方交通の課題解決に貢献するサービスとして期待されている。今回、実証実験を行なった西土佐地域は山に囲まれ、走行ルートに木々や建物など遮蔽物も多いため、GNSS※1の受信が不安定な環境であり、自動運転化に向けた課題が多くあった。

そこで今回、GNSSを使用せず、走路(片道約1km)に磁気マーカを埋設し、既存のIМU(慣性計測装置)に、新たにGMPSのみを加えて自動走行した結果、目標とする走行経路に対して精度±10 ㎝以内の高い安定性が検証された。

GMPSの動作イメージ
GMPSの取組み概念図

 

※1 米国のGPS、日本の準天頂衛星、ロシアのGLONAS、欧州連合のGalileo等の衛星測位システムの総称。Global Navigation Sattellite Systemの略。

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