ティアフォー、自動運転「レベル4」の認可を取得。歩行者と一般車両が混在する環境で道路インフラなどに頼らないレベル4の認可は全国で初

オープンソースの自動運転ソフトウェアを先導するティアフォー は、GLP ALFALINK相模原で開発・運用していた自動運転システム「AIパイロット」に対して、道路運送車両法に基づき、運転者を必要としない自動運転システム「レベル4」の認可を取得した。今回の認可の対象となったGLP ALFALINK相模原の敷地内通路は、道路交通法が適用される道路であり、歩行者と一般車両が混在する環境において、道路インフラなどに頼らず自動運行装置が自律的に認知・判断・操作を行うシステムに対するレベル4の認可は全国で初めてとなる。

本プロジェクトは、政府が目標として掲げている自動運転の社会実装に向けた最初の取り組みという位置づけで、ティアフォー製の自動運行装置「AIパイロット」に対して認可が与えられたものである。「AIパイロット」は、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」とそれに対応したセンサーシステム、コンピュータシステム、車載情報通信システムから構成され、様々な車両に搭載することが可能である。2023年6月に公開したレベル4自動運転化ガイドラインに続き、自動運転システムの開発を目指すパートナーへのソリューションとして、今回のレベル4認可で得たプロセスや設計は全て公開し、自動運転の社会実装に貢献していく。

ティアフォーでは、今後も継続的に研究開発と評価検証を重ねていき、自動運転システムの機能及び性能の更なる向上を図る。また、今回の道路運送車両法に基づくレベル4認可の取得を踏まえ、そのノウハウを様々な電気自動車 (EV) の量産開発に活用し、全国各地の市街地におけるレベル4認可の取得を進めるとともに、政府が目標とする2025年50箇所以上、2027年100箇所以上の自治体への自動運転システムの導入をリードしていく。

ティアフォーが開発した電気電子アーキテクチャ(EEA)と自動運行装置「AIパイロット」
運転者を必要としない自動運転システム「レベル4」に求められる環境認識機能
レベル4認可の取得に至ったGLP ALFALINK相模原の走行環境と自動運転バス車両

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