近年、EVの普及が進む中、充電方法によるバッテリー劣化の懸念が議論されている。特に急速充電器はバッテリーに負荷を与えるという話が多く聞かれる。EVの駆動用バッテリーは主にリチウムイオン電池が用いられ、現在は三元系(NMC)とリン酸鉄系(LFP)の2種類がある。LFPは寿命が長く、自然放電が少ないが、NMCより高額で低温時の性能低下が課題だ。
リチウムイオン電池は充放電を繰り返すことで容量が低下し、高温環境での充電・放電は劣化を加速させる。過充電や過放電も劣化を促進し、バッテリー寿命を縮める。急速充電は短時間で充電できる利点があるが、高出力での充電はバッテリーに大きな負荷をかけるため、頻繁な急速充電はバッテリー寿命に影響を与える。高温での急速充電は特に劣化リスクを高めるが、技術の進歩により、影響が少なくなることが期待される。日常的な充電は普通充電を推奨する。
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