内燃機関の弱点を補完し、電動化技術を進化させるために小型で高出力なモータージェネレーターが重要である。その中で、平角線を用いたステーターが主流となりつつある。平角線コイルは、モーターの出力密度を高め、体積あたりの出力を向上させる。デンソーは、この技術を世界で初めて量産化し、トヨタの初代アクアに採用した。
平角線コイルは、断面が長方形であるため、丸線よりもスロット内のスペースを有効に利用できる。これにより、同じ体積でも多くの電流を通すことが可能となり、モーターの出力が向上する。平角線の導入により、モーターの出力密度は過去の4倍に達し、軽量化と高効率化を実現している。
この技術は、まずオルタネーターで導入され、1999年にデンソーが世界初の平角線オルタネーターを量産した。続いて、HEV用のモーターに平角線を適用し、2011年の初代アクアで実用化された。
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