アイシン、小型で静粛性の高い「可搬型FC発電機」を開発。コンセプトモデルをH2&FC EXPOに出展

アイシンは、小型で静粛性の高い「可搬型FC発電機」を開発しました。2月19日(水)~21日(金)に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「H2&FC EXPO(水素・燃料電池展)」のトヨタグループブースに本製品のコンセプトモデルを出展することを発表した。

今回開発された「可搬型FC発電機」は、トヨタ自動車製の第2世代燃料電池セルを用い、燃料電池車(FCEV)や家庭用燃料電池「エネファーム」の技術を応用した可搬型の発電機だ。水素カートリッジなどから供給した水素を燃料とし、燃料電池で発電が行われる。燃料電池による発電は、電気をつくる過程で二酸化炭素や環境汚染物質を出さないため、カーボンニュートラル社会の実現や地球環境保全において貢献が期待されている。

本製品は、独自の制御技術によって実現した高効率・高出力な発電と優れた静音性、搭載レイアウト最適化による小型・軽量化を特徴としており、土木・建設現場やレジャー、災害時のほか、屋内イベントやオフィスなど、幅広い利用シーンに適したモデルとなっている。今後、実証実験やさらなる技術開発を進め、実用化に向けた性能、利便性の向上が推進される。

サイズ(縦×横×高さ) 496mm×654mm×512mm
質量 37kg
定格出力 2kW
可搬型FC発電機(コンセプトモデル)のスペック

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