本契約は、伊藤忠エネクスがShellから、GTLの生産・輸送・製造・燃焼の工程を含むライフサイクル全体で発生する温室効果ガスをShellが保有するクレジット*1で相殺するGTLを購入するもの。
今回導入するカーボンニュートラルGTLは2021年10月より伊藤忠エネクス施設での使用を開始し、今後は順次販売を進めていく。
*1:Shellがペルーのコルディリェラ・アズール国立公園プロジェクトなど、世界各地で展開する環境保全プロジェクトにおける温室効果ガス排出の回避あるいは削減効果を信頼性の高い検証機関がクレジットとして認証したもの。これらの環境保全プロジェクトは、土壌の保護、利用方法の改善、あるいは修復などを通じて、大気中の酸素を増やし、二酸化炭素を吸収する。本製品のライフサイクルCO2e[CO2(二酸化炭素)、CH4(メタン)、N2O(亜酸化窒素)をCO2換算したもの]排出量は、検証された自然由来のカーボン・クレジットでオフセットされている。これは、より低排出のエネルギーソリューションに相当するものではない。
<伊藤忠エネクス 執行役員 産業ビジネス部門長 千村裕史氏のコメント>
「GTL国内展開の戦略的パートナーとしてShell MDSと取組みを開始して4年が経過し新たなステージに差掛かっています。今回、新たな取り組みとしてカーボンニュートラルGTLの国内展開が図れることに喜びを感じています。Shellが提供するカーボンニュートラル商品の信頼性は高く、弊社の脱炭素化の取り組みにおける透明性の構築をサポートしてくれます。これが弊社がカーボンニュートラルなGTL燃料を採用する背景です。先ずは、2021年10月より弊社自社使用分(袖ヶ浦アスファルト基地)のGTL燃料でカーボンニュートラルGTLの導入を開始し、今後順次販売を行っていきます」
<Shell MDS Vice President Amir Bakar氏のコメント>
「GTLのバリューチェーンを用いた排ガスを回避・削減する方法をさらに開発していく中で、お客様へ排ガス抑制にすぐに対応できるソリューションを提供できることを嬉しく思います。天然ガスを原料としたドロップイン燃料であるShellのGTL燃料は、従来の原油由来のディーゼル燃料よりもクリーンな燃焼を実現し、排ガスや粒子状物質の低減効果も図れます。高品質な自然由来のオフセットとしてGTL燃料を使用することは、ネットゼロを目指すお客様のエネルギーニーズの変化に対応するユニークで新しいソリューションです。
私たちの大切な取引先である伊藤忠エネクスには、日本でのこの新しいサービス導入にご協力いただき、大変感謝しております」
GTL燃料の特徴等、GTL燃料の詳細は伊藤忠エネクスのウェブサイトを参照
https://www.itcenex.com/ja/business/detail/gtlfuel/index.html