「アメリカンV8エンジンを搭載する真紅の180SX」外装もロケットバニーでフル武装!

微低速域からトルク50kgmを発生するV8仕様の180SX

外装はロケットバニーのワイドボディキットでフル武装!

ロケットバニーのボディキットだけでも迫力満点だというのに、エンジンをかけると「バオォン! ドルッドルッドルッ!!」という聞き慣れないサウンド。明らかにSRエンジンとは違う低いエキゾーストノートを轟かせ、さらにアクセルを踏み込むと荒々しいV型サウンドを奏でる。

この180SX、なんと心臓部にカマロが搭載する5.7LのV8エンジン“LS1”が搭載されているのだ。

「ものすごく程度の良い180SXが手に入ったので、キッチリと仕上げたドリ車を作りたくて。外装はロケットバニーで決めていたんですが、この迫力に見合ったエンジンの仕様がなかなか思いつかず…。どうしようか悩んでいる時に、とあるミーティングでV8を積んだクルマを発見したんです。エキゾーストサウンドを聞いた瞬間に『これだっ!!』と思いましたね」とはオーナー。

換装にあたっては、アメリカで販売されているS13系のLS1スワップキットを使用。さらに、元々6000rpmがレブリミットのLS1を7000rpmまで回せるように動弁系を強化しつつハイカムも導入。アイドリング付近から約50kgmのトルクを発生する400psのメカチューンユニットに仕上がっている。

なお、アメリカで販売されているLS1換装キットは左ハンドル用のため、右ハンドル仕様で使う際はステアリングラックの取り付けなどの加工が必要とのこと。オイルパンも、フロントのサスメンバーとスタビを逃げるように加工済みだ。

また、アメリカンV8は発熱量が大きいため、コーヨーの大容量アルミラジエターで対策。サクションパイプなどのスペースもギリギリで納められた。

ミッションは、LS1エンジンに装着されていた2002年式カマロの6速をそのまま流用。ミッションとデフを繋ぐプロペラシャフトは、アルミ製の専用品が換装キットに付属されている。

一方の足回りは、減衰力15段調整式のスタンス車高調を軸にセットアップ。アーム類はサスペンションに入力される負荷に対して、リニアに足を動かすことを目的にフルピロ化している。

全方位、隙なく仕上げられたアメリカンV8搭載のワンエイティ、まさにスーパーチューンドだ。 (OPTION2 2014年4月号より抜粋)

SPECIFICATIONS
■エンジン:カマロ純正V8エンジンLS1換装(フレッド製換装キット)/COMPCAMSハイカム(IN/EX 280度)/フレッド強化バルブスプリング、強化プッシュロッド、チタンリテーナー、強化コンロッドボルト、強化オイルポンプ、強化タイミングチェーン、エキマニ、アルミドライブシャフト/カマロECU改/オリジンマフラー改/コーヨーラジエター ■駆動系:ACTシングルメタルクラッチ/カーツ2ウェイLSD/カマロ純正6速ミッション換装 ■サスペンション:スタンス車高調(F8kg/mm R6kg/mm)/イケヤフォーミュラピロロアアーム/BCNR33ブレンボキャリパー(FR) ■ホイール&タイヤ:アドバンレーシングRSIII(FR10.5J-18)/アドバンネオバAD08R(265/35-18) ■エクステリア:ロケットバニーフルエアロ

「このS13シルビアの輝きは“博物館級”だ!」オーナーの拘りが詰め込まれた各部のメイキングを見よ!!

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption