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  • 2017/12/10
  • MotorFan編集部

即日300km試乗で判明した「XSR700」のホントの実力

【11月6日発売】MT-07のバリエーションモデル

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発売されて間もない、ヤマハXSR700。ファーストインプレッションでは、270 度クランク特有の「蹴り出すようなエンジン特性」が非常に心地良いと好感触を得た。そのまま、ついプチツーに出かけてしまったほど、トータルの完成度も実に素晴らしいものであった。(○REPORT:近田 茂)

ヤマハ XSR700 ABS ……899,640円

万人に愛される価格とパワーとサイズ感

11月6 日に発売されたばかりのニューモデル、「XSR700」に早速試乗してみた。春のモーターサイクルショーでヘリテージ外装セットのRZブラック(まるでRZ250 を彷彿とさせた)を公表し話題をさらったXSR900と同時発売された弟分だ。簡単に説明しておくとコストパフォーマンスに優れた秀作モデルとして既に定評のあるMT-09 と同07をベースに新開発されたバリエーションモデルである。

一目見た外観から受けるイメージはまるで異なる新作のネイキッドモデルながら、簡単に言うとフレームやエンジン、そしてサスペンション等はMT-07のものを共用している。記者はMT-07 でたっぷりサーキット走行も経験済みだが、出力特性と絶妙の操縦性を発揮するバランスのとれた完成度の高さは一級。これで710,640円〜という価格を実現しているのだから、正直言ってお買い得度ナンバーワンと本音で推奨できるモデルだ。
ヤマハでは「気負うことなくモーターサイクル本来の楽しみを存分に味わう」 という基本コンセプトを掲げていたが、まさにその通りの仕上がりに感心させられたのをハッキリと覚えている。

今回XSR700 を目前にすると、先ずはMT-07と異なる質感の高さを感じられたのが印象深い。全体にコンパクトなフォルムも実に手頃な感じ。それでいてドッシリとした重厚感を覚える。ちなみにヤマハ・ラインナップ上のカテゴリーとしてMT-07はロードスポーツに属し、XSR 700はスポーツヘリテージに属している。

アルミ素材の多用にこだわった各部の仕上げや、スエード調とレザー調素材を組み合わせて美しいステッチも配したダブルシート等、これに乗る時にはライディングウエアでオシャレな着こなしも楽しみたい雰囲気がある。今回は「街を楽しむ」というXSR700のキャッチコピーに誘われて、都内から近県までトコトコと散策。記者にとっては懐かしいJARI(谷田部)にあった自動車試験所の高速周回路跡を尋ねる等、約350 ㎞を走行してきた。あいにくの天候で雨にも降られたが、帰路の高速も含めて様々なシーンでXSR700 の走りを堪能した。

「これは、なかなか良い」

跨がっている時、そして走らせている時、実に気分が良いのだ。あくまで個人的な感想だが、まずは大き過ぎず重すぎない車格が絶妙で良い。狭い車庫からの出し入れもこれなら不自由しない。それでいてドッシリとした風格もある。頂点の大型バイクを楽しんだシニアライダーが、少し小さなクラスに戻る話は良く耳にするが、そんな場面でも実にシックリと来る程良さがある。あえてカウルのないピュアなネイキッドを選択する前提なら、性能的にもむしろピッタリではないかと思えたわけだ。

蹴り出し感が心地良いクロスプレーンの2気筒

水冷4 ストロークDOHC 688cm3、270 度クランク並列ツインが発揮する出力特性は、四つ足動物が着実に地面を蹴りだす様な感覚で、そのリズミカルな鼓動はどこか逞しい。不意に必要となる追い越し加速や、コーナー立ち上がりでのダッシュ力は必要にして十分なポテンシャル。ビッグバイクと一緒にツーリングしていたとしても、そのパフォーマンスに不足は無い。

そしてもうひとつ感じられたのは、MT-07よりも直進安定や峠道での身の翻しに、僅差ではあるが落ち着きが伴っていたこと。操舵性自体はワイドハンドルの影響も相まって軽快そのものだが、走りの雰囲気としてヒラヒラの自由度よりも、穏やかな安定感のスパイスをプラスした様な印象を覚えた。

実走燃費は21.1km/L

ちなみに試乗時の実用燃費率は21.1㎞/L。ざっくり2000円もあれば300 ㎞以上は楽しめるわけだ。
記者の個人的ニーズにも良く馴染み、いつしかユーザー目線で愛用している感覚になった程。で、気がついたのがMT-07ABSとの価格の違い。その差139,320円也。購入時には正直コイツに悩まされてしまうことだろう。

※ガソリンは130 円/Lで算出

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