繊細かつ上質さ光る外装意匠 内装は高級素材を潤沢に採用

「小さな高級車」なるお題に挑戦した例は、古今東西に数えきれないほどあるが、成功例は少ない。近年ではMINIが大成功したと言えるが、実はDS3も健闘している。

エクステリア

Bピラーの形状など個性的でエレガントな外観が目を惹く。クローム加飾の一部をグロスブラックとし、切削加工とブラック塗装の18 インチアルミホイールにより精悍さを漂わせる。ドアハンドルは、リトラクタブル式。

DS3はもともと2009年にシトロエンブランドから発売されたモデルが元祖で、16年にDSブランド自体がシトロエンから独立。さらに19年のフルモデルチェンジで、DS3は以前の3ドアハッチバックから、いかにも現代風のクロスオーバーSUVに脱皮した。小さな高級車は歴史的に一世代限りで終わる例が大半なので、二世代存続しているだけでも、DS3は十二分に成功だろう。

インストルメントパネル

複数のピラミッドが連なる文様の「クル・ド・パリ」がDSらしい上質さを演出。操作性に優れた10.3インチタッチスクリーンと先進的な7インチメーターパネルを搭載。オートエアコンや本革巻きステアリングは標準装備となる。

かつては電気自動車もあったDS3だが、現在のパワートレインは1.5ℓディーゼルが基本(1.2ℓガソリンターボの特別仕様車もあり)。4120㎜という全長は、旧PSA系のSUV最小だが、400万円台後半という価格は、共通DNAをもつプジョー2008やシトロエンC3エアクロスより高めである。

居住性

DS3が小さな高級車と言える根拠はいくつもある。例えば、ナッパレザーやアルカンターラなどの高級素材をふんだんに使った内装、繊細な仕上げのフロントグリル、全身にあしらわれたクロームめっき、そして格納型ドアハンドルだ。また、24年3月には自動車ブランドとしては国内で初めて、生成AIのChatGPTを車載した。

うれしい装備

「OK、アイリス」と呼び掛けることで起動する音声操作システムは、ナビやエアコンの設定、ラジオ局の選択やハンズフリー通話などに対応。
月間販売台数    NO DATA
現行型発表     19年6月(マイナーチェンジ 23年5月)
WLTCモード燃費   21.0㎞/ℓ

ラゲッジルーム

また、DSの源流でもあるシトロエンの柔らかさに、現代的に洗練されたフラット感を融合した乗り味も、言われてみれば小さな高級感が漂っている。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.168「2025-2026年 コンパクトカーのすべて」の再構成です。

「2025-2026年 コンパクトカーのすべて」モーターファン別冊 統括シリーズVol.168|最強のクルマバイヤーズガイド【モーターファン別冊 ニューモデル速報】公式サイト

モーターファン別冊 統括シリーズ Vol.168「2025-2026年 コンパクトカーのすべて」/2025年6月3日発売。

http://motorfan-newmodel.com/integration/168/