ソルテラの積載性能を強化したワゴン“トレイルシーカー”




トレイルシーカーのボディ全長は4845mmであり、ソルテラよりも155mm延長されている。しかしホイールベースは共通であり後席空間には違いがない。クォーターガラス形状などの違いにより後席の開放感などに違いはあるが居住性は同等と言えるだろう。
延長された全長は、おもに荷室長に当てられる。トレイルシーカーの荷室寸法は長さ1094mm×幅1007mm×高さ926mmに対し、ソルテラは985mm×967mm×828mmだ。トレイルシーカーの荷室最大長はソルテラよりも約110mm長い1905mmであるうえ、延長されたルーフエンドにより最大荷室容量はソルテラよりも181リットル大きい633リットルとなる。トレイルシーカーなら大柄な人でも車中泊が楽に行なえるはずだ。
さらにトレイルシーカーには、ラゲッジフックが多数追加されているほか、荷室側から後席を倒すスイッチも追加されており、アウトドアシーンでの使い勝手が高められている。加えてソルテラではオプション装備となるローマウントタイプのルーフレールが、トレイルシーカーではラダータイプが標準装備だ。
最低地上高はどちらも210mmで、最小回転半径も同じ5.6mとなる。トレイルシーカーは荷室の使い勝手を高めたワゴンタイプのソルテラと考えてよいだろう。
なお、ソルテラの車体はトヨタの工場で組み立てられているが、トレイルシーカーはスバル製造といった違いもある。
スバル トレイルシーカー ET-HS
ボディサイズ=全長4845mm×全幅1860mm×全高1675mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=2020kg
タイヤサイズ=235/60R18(前後)
スバル ソルテラ ET-HS
ボディサイズ=全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=2000kg
タイヤサイズ=235/60R18(前後)
動力性能に加えて航続距離もソルテラ以上


トレイルシーカーはパワートレインの仕組みもバッテリー容量もソルテラと共通だ。ただし4WDモデルはリヤモーターのスペックが大幅に高められているうえ、増した後輪駆動力を活かす動力制御やサスペンションセットアップも行なわれる。
トレイルシーカーのシステム最高出力は約380psであり、0-100km/h加速タイムは4.5秒と同社のWRX S4をも上回る動力性能を発揮。それでいながら、改良で大幅に航続距離を延ばしたソルテラの687km(ET-HS)をわずかに上回る690km(ET-HS)の航続距離を誇る。
リヤモーターの出力が大きなトレイルシーカーは、後輪をフルに使うような走りが連続するとシーンでは消費電力が増える懸念はあるが、ワゴンボディ化の弊害はほぼ無いものと見てよいだろう。車重増加もわずか20kgほどに抑えられている。
なお、FFモデルの航続距離はトレイルシーカーが734km、ソルテラが745kmと大きめの差があるが実用上では誤差の範疇だと言ってよいだろう。
トレイルシーカーの4WDモデルにも、ソルテラと同様に駆動力制御により悪路でトラクション性能を高める“Xモード”が備わるうえ、車体下部の死角を映像で確認できる“マルチテレインモニター”も備わる。
スバル トレイルシーカー ET-HS
エンジン形式=交流同期電動機
排気量=-
最高出力=F:227ps/-rpm R:227ps/-rpm
最大トルク=F:268Nm/-rpm R:268Nm/-rpm
トランスミッション=単速
駆動方式=AWD
スバル ソルテラ ET-HS
エンジン形式=交流同期電動機
排気量=-
最高出力=F:227ps/-rpm R:120ps/-rpm
最大トルク=F:268Nm/-rpm R:169Nm/-rpm
トランスミッション=単速
駆動方式=AWD
価格差33万円!トレイルシーカーは前ドアも遮音ガラス


スバル トレイルシーカーの最上級4WDグレードとなる“ET-HS”グレードの新車価格は638万円、スバル ソルテラの同じく“ET-HS”グレードは605万円だ。CEV補助金どちらも129万円であり、価格差は33万円となる。
快適装備も共通と言ってよいだろう。ステアリングヒーター&4座シートヒーターはもちろんアンビエントライトも全グレード標準装備だ。ET-HSの前席にはどちらもベンチレーション機能が備わり、11スピーカーのハーマンカードンサウンドシステムも標準装備となる。
快適装備で唯一違うのは、トレイルシーカーはフロントドアガラスも遮音ガラスになっており、風切り音に対する静粛性が高められている点だ。内装デザインに関しては細部に若干の違いがある程度でほぼ同じと言ってよいだろう。
欠点を挙げるとすれば、選択できるボディカラーがソルテラの11色に対してトレイルシーカーは8色と少なく、いずれもシックなカラーリングしか選べない。しかしそれを差し引いても、パワートレインと積載性能の違いだけでトレイルシーカーに33万円高い費用を支払う理由として十分と言えそうだ。
なにより注目を集めるのはスタイリングと言えるだろう。スバルファンにとってはアウトバックを彷彿とさせるトレイルシーカーのほうが、馴染み深いスタイルと乗り味なのではないだろうか。
車両本体価格
スバル トレイルシーカー ET-HS:638万円
スバル ソルテラ ET-HS:605万円
