Porsche 911 Carrera Cabriolet
Reimagined by Singer

コスワースチューンの4.0ボクサー6を搭載

「ポルシェ 911 カレラ カブリオレ リイマジンド バイ シンガー」のエクステリア。
964のエンジンをベースにレストアされた、4.0リッター水平対抗6気筒自然吸気エンジンは、最高出力420PSを発揮する。

米国カリフォルニアを拠点とするシンガー・ビークル・デザインは、1980年代に登場した「911 カレラ」のワイドボディ仕様をオマージュした最新レストモッド「ポルシェ 911 カレラ クーペ リイマジンド バイ シンガー」を2025年に発表。今回、待望のカブリオレが75台限定でリリースされる。

ポルシェ 911 カレラ クーペ リイマジンド バイ シンガーは、タイプ 964のエンジンをベースにコスワースと共同開発された4.0リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載。「DLSターボ・プログラム」で培ったノウハウが導入され、4バルブ化、可変バルブタイミング、水冷シリンダーヘッド、空冷シリンダー、電動ファンを採用し、最高出力は420PSを発揮する。

エンジンは8000rpmまで回転し、その領域を十分に味わえるよう、最適化された6速マニュアルトランスミッションが組み合わせられる。露出したシフトメカニズムを備えるハイマウントシフターも用意された。また、新開発のチタン製エキゾーストシステムにより、フラット6のサウンドを存分に味わうことができる。

シンガーの会長兼クリエイティブディレクターを務めるロブ・ディキンソンは、レストモッドのラインナップにカブリオレが加わったことを受けて、次のようにコメントした。

「1980年代半ば、911 カレラ クーペだけでなく、911 カレラ カブリオレでも、フラット6自然吸気を搭載しつつ、911 ターボ譲りのワイドボディを選ぶことができました。今回のモデルは、その系譜をオマージュしつつ、21世紀に向けて再解釈した究極のオープントップとなります。軽量化に加えて、オープン&クローズ時に端正なフォルムを実現するため、当時のルーフ機構を再構築しています」

「Zパターン」フォールディングルーフ

「ポルシェ 911 カレラ カブリオレ リイマジンド バイ シンガー」のエクステリア。
ソフトトップはオリジナルを再構築したZパターン・フォールディングルーフを採用。オープン時、クローズ時ともに抜群のスタイリングが確保された。

オーナーは、ドナーカーとなるポルシェ 911(タイプ964)をシンガーへと送り、レストアを実施する。第1段階としてドナーカーを丁寧にオーバーホール。内外装、すべてのパーツを取り外したスチール製モノコックの状態とし、シャシーは入念な評価と洗浄を実施。次の工程に向けて最適な補強が行われる。

この工程では、964のモノコックをベースに、15年に及ぶ解析と実走行データを基にした複合材+スチール補強でねじり剛性を向上。1980年代のターボルックから着想を得たカーボン製ワイドフェンダーを備えたボディと、新設計のZパターン・フォールディングルーフにより、軽量化とエアロダイナミクスが最適化された。レーシーなホエールテールは固定式/速度感応式から選択可能、さらにドライビングライトを追加装着することもできる。

軽量Zパターン・フォールディングルーフ機構は、シンプルで滑らかな開閉プロセスを実現。ルーフを上げた状態でも下げた状態でも、美しいスタイリングをアピールする。深く張り出したフロントスポイラーは前方の冷却効率とエアフローを最適化。リアフェンダー前縁に設けられたインテークは、フレッシュエアをエンジンルームへと効率的に導く。

オリジナルをリスペクトしたコクピット

「ポルシェ 911 カレラ カブリオレ リイマジンド バイ シンガー」のインテリア。
クラシック911をリスペクトしたコクピットは、様々なパーソナライズが可能。デジタルデバイスは、さりげなく配置されている。

シンガー・ビークル・デザインが展開するレストア&モディフィケーション・サービスにより、オーナーは特注ペイント、レザー、各種素材仕上げなどを組み合わせ、インテリアを自身の好みに合わせてパーソナライズすることができる。

軽量スポーツシートやサーキット用バケットシートの装着も可能。コクピットにメカニカルなハイライトを加えるハイマウントシフトレバー機構と組み合わせることで、理想的なドライビングポジションを実現する。ドライバーの正面には、クラシック911をベースに再解釈したメーター類を配置。ハンドメイドで組み上げられたメーターは、キャビンに高級時計製造に匹敵するクオリティをもたらした。

今回、伝統的なレザーワーク技術に精通したシンガーならではの仕上げとして、キャビン全体にわたってステッチを施したレザーシームがモディフィケーション・サービスに登場。現代のドライブに必要不可欠なデジタルテクノロジーは控えめに組み込まれ、ナビゲーションやスマートフォン接続といった機能がさりげなく提供される。

シンガーのレストアサービスは、厳格なスケジュールを通じて車両を製造。オーナーは、シンガーのスペシャリストのサポートを受けて、自身の911をパーソナライズする過程で、エンジニアリングやスタイリングに関するリクエストや嗜好を共有する。限定75台の価格はオーナーが指定する仕様内容に応じて決定される。

「シンガー ソーサラー DLS ターボ」のエクステリア。

タイプ964をベースに「ポルシェ934/5」をオマージュした「シンガーソーサラーDLSターボ」が登場【動画】

ポルシェのレストアやレストモッドを手がけるシンガー・ビークル・デザイン(Singer Vehicle Design)が、レストモッド最新作「ソーサラー DLS ターボ」を公開した。タイプ964をベースにレストアが実施され、3.8リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載。1970年代に活躍したレーシングカー「934/5」をイメージしたエクステリアが採用されている。