ホンダの次世代小型EVはホットハッチの現代的解釈なのか!?

2025年の『ジャパンモビリティショー』でプロトタイプがワールドプレミアを飾った、ホンダの「Super-ONE」。次世代の小型EVとして、軽快な走りによる操る喜びに五感を刺激する演出を加えることで、ヤンチャなホットハッチのピリ辛テイストを漂わせるコンセプトが大きな衝撃を与えた。

『ジャパンモビリティショー2025』で世界初公開された、Super-ONEの予約ががスタート。

見た目は「N-ONE e:」を踏襲するものながら、大胆に張り出したブリスターフェンダー装着でグッと広がったトレッドはかなりアグレッシブでどっしりしたフォルム。

ベースのN-ONE e:。

あれから約半年が過ぎ、いよいよ「Super-ONE」が正式に先行予約をスタートさせた4月10日、『オートモビルカウンシル2026』の会場には、ベース車と用品装着車、そしてオマージュの元となる、シティ・ターボIIが並び、背景にはSuper-ONEとシティがシンクロしたようなパネルを設置。“Hondaはつくりたい。どんな時代でも心から楽しめるクルマを”のメッセージが放たれる。

『オートモビルカウンシル2026』のホンダブースはSuper-ONEがメイン。
シティターボIIブルドッグとSuper-ONEをシンクロさせたパネル展示。

グランドコンセプトとして『e:Dash BOOSTER(イーダッシュブースター)』を掲げ、この小型EVの車内で体験できる多彩な仕掛けを用意。日常の移動時間をも、刺激に満ちた気持ちのたかぶるエクスペリエンスとして進化させることをねらった。

『e:Dash BOOSTER(イーダッシュブースター)』がグランドコンセプト。

これまでのEVの常識や軽自動車枠を超越する孤高の存在として、ホンダならではの唯一無二の価値を届けるという想いが込められている。

ステアリング脇には「BOOST」スイッチが備わる。

走りの面では専用の「BOOSTモード」を備え、出力を向上させて性能を最大限まで引き出す。演出として、独自のシフト制御とアクティブサウンドコントロールも連動。EVでありながら、まるでギア変速を備えたエンジン車のように、迫力あふれるサウンドと鋭いシフトフィーリングが持ち味だ。

純正用品装着車「BULLDOG STYLE」

その脇には、この日にお披露目となった、発売予定のホンダアクセス純正用品を纏ったSuoer-ONEの姿が!ずばり、こちらのエクステリアコーディネートは「BULLDOG STYLE(ブルドッグスタイル)」と発表。

この日お披露目された、純正アクセサリーコーディネート「BULLDOG STYLE」。

そうです! あの1983年発売の名車、シティ・ターボII(ブルドッグの愛称で親しまれた)を強烈にオマージュ。まさにブルドッグの再来を思わせる風貌に、胸が熱くなる世代の方も多いはず。

ブリスターフェンダーの膨らみが往年の「ブルドッグ」を彷彿とさせる。

「BULLDOG STYLE」の詳細は、鮮烈な縁取りの赤文字デカール「BULLDOG」、テールゲートスポイラー、15インチアルミホイール、ブラックエンブレム、LEDフォグライト。比較用に並んだオリジナルのシティターボIIと交互に見比べると、そこここにアイデンティティが受け継がれているのがわかる。

象徴的なデカールも当時のものをオマージュしている。

象徴的なアイキャッチとなるデカールだが、「TURBO II WITH INTERCOOLER」の代わりに、そっくりな書体で「BULLDOG WITH ELECTRIC POWER」と記され、時代をクロスオーバーして蘇った、まさに「REIWA BULLDOG」というテーマ通りの仕上がりを見せる。

1983年にデビューしたシティターボII。

1983年10月に発表された「ホンダ・シティターボII」は、1.2Lクラスでは初となるインタークーラー付のターボエンジンを搭載。0.85kg/cm2のハイブーストを掛け、当時としては驚異的な11Opsというハイパワーを絞り出したコンパクトホットハッチの名車。エンジン回転数が4000rpm以下でアクセルを全開にした際は、10秒間に渡ってブーストを約10%高める「スクランブルブースト」のモードも備えるなど、ワクワクするような仕掛けがいっぱい。

ハイパワーインタークーラーターボはヤンチャそのもの。

高出力を受け止めるサスペンション、超ワイドトレッドを生み出すダイナミックフェンダーなど、過激すぎるほどの演出は、若者たちを虜にした。

シティといえば、そのトランクに積めるのがコンセプトのモトコンポも欠かせない存在。

まったく異なる形で、現代に蘇ったブルドッグ。その正式デビューはもう間もなくだ!