モトコンポにモンキーの下まわりフレームをドッキング。フルカウル装着でレーシーな個性を際立たせる。

モトコンポの常識を壊した“発想”

モトコンポとモンキーの要素を大胆に融合させた、強烈な個性を放つ一台。もともと独特なスタイルを持つモトコンポだが、その魅力をさらに引き出すため、あえて外装の大転換にチャレンジしている。

ベースの発想はシンプルだが大胆。モンキー用のカウルが手元にあったことをきっかけに、レプソルカラーのレーシーなスタイルへと方向転換。純正フォルムを活かすのではなく、“別モノ”として再構築するアプローチが選ばれた。

最大の特徴は、エンジンとフレーム下周りにモンキーの構成を組み込んでいる点だ。ステップやスイングアーム、マウント関係までモンキー用をベースに加工されており、実質的に“中身の半分以上はモンキー”という構成になっている。

7J極太リヤと凝縮されたメカニズム

リヤ周りの作り込みは圧巻だ。リヤホイールにはダグラス製の8インチ8.0Jという極太サイズを投入し、ツインキャリパーとともに足周りの迫力を一気に引き上げている。そこに組み合わされるツインサイレンサーは、タイヤとリヤカウルのわずかな隙間から覗くレイアウトとすることで、凝縮感をさらに強調。ロングホイールベース化と相まって、コンパクトな車体からは想像できない密度の高いシルエットを実現している。

吸気系にも抜かりはない。CRφ26mmキャブレターは、キャリパーやリヤマスターシリンダーと同様のホワイト×イエローでペイント。機能パーツでありながら、外観全体のカラーコーディネートにまで踏み込んだ演出が、マシンの戦闘的な統一感を生み出している。

リヤはモノサスからツインショックへ変更し、シート下にはワンオフマフラーをレイアウト。フロント周りも純正ベースながらワイド加工を施し、フロント足周りには8インチ5.5Jホイールを装着することで、前後のバランスを保ちながら強烈なスタンスを構築した。

見た目のインパクトだけでなく、中身もフルチューン。110cc化されたエンジンに加え、クラッチやミッションも強化されており、走りの面でも妥協はない。

モトコンポという“完成された個性”をあえて崩し、再構築する。その発想と実行力が、この唯一無二のスタイルを生み出している。

オイルクーラーのサーモスタットをあえて天面にレイアウト。メカニカルな見せ方も計算済み。
エンジンはシフトアップ製キットで110cc化。クラッチ&ミッションはSP武川製。
フロントはモトコンポ×モンキーの合体仕様。自作ワイド加工でケップスピード製8インチ/5.5Jホイールを装着。

撮影したのはこのEVENT!

「ENJOY 4MINI」
■日時:2024年10月19日(土)
■開催地:鈴鹿ツインサーキット(三重県)

Gクラフトを主体とした4MINI系パーツメーカーが毎年秋頃に開催しているイベント。カスタムコンテストや走行系コンテンツなども充実し、お祭りムード満点だ。


※こちらの記事はモトチャンプ2025年4月号に掲載されたものです。