デモカーに触れ、イジる方向性が見えてきた!

JG3との共用パーツのテストも進行中

デビュー間もないタイミングで、N-ONE e:のデモカーを導入したスプーン。まずはスタッフ全員が実際に乗り、素のN-ONE e:が持つ走行性能やフィーリングをチェックした。その結果、「スロットルレスポンスやハンドリングがリニアで、バッテリー搭載による低重心化の恩恵も大きい。剛性面でも有利」という意見で一致。ひと言でいえば、ノーマルの完成度が非常に高いという評価だった。

そのうえでチューニングの方向性については、「航続距離の短さなど、使い勝手の面ではまだEVは一般ユーザー向けとは言い難い部分があります。つまり、乗る人がある程度限られる。であれば、ドライビングを楽しむ方向に振ってもいいのではないかという結論に至りました」と、スプーン代表の甲斐さん。

そこでまず着手したのが、JG3(ガソリンモデル)用パーツの適合確認だ。足回り、ブレーキ、ホイール、シートを交換しながら、共用できるかどうかをチェック。今後はJG3より100kg以上増えた車重を考慮し、最適なスプリングレートを見極めながら足回りのセットアップを進めていくという。

「実は60km/hまではJG3のブーストアップ仕様より速いんですよ。ただ、それ以上の速度域になるとターボの方が伸びますね。また、100km/hを超える巡航では電費がやや厳しい印象です」と語るのは、スプーンのアンテナショップ“タイプワン”店長の田口さんだ。

メインメーターはデジタル式で表示切り替えが可能。写真はバッテリー温度計の画面で、適温を保つことでバッテリー性能を最大限に発揮できるほか、充電効率の向上にもつながる。

曲率を純正1000Rから800Rへ変更したブルーワイドドアミラー(1万1000円)は、後方視界を広げるアイテム。ミラー面には光学処理が施されており、夜間に後続車のヘッドライトの眩しさを軽減する効果も備える。

運転席にはリクライニングバケットシート(18万4800円)を装着。シートレールはJG3用(3万9600円/左右設定あり)をそのまま使用できる。

足回りはプログレッシブスプリング(4万1800円)とダンパーキット(11万5500円)の組み合わせ。車重増加の影響で現状はリヤ下がりの車高となっているため、今後はJG5に最適化したスプリングレートの開発を進める予定だ。フロントブレーキはフルモノコックキャリパーセット(17万3800円)とブレーキパッド(2万4200円)で強化されている。

ホイールはSW388の5.5J+38×15サイズ(9万200円/1本)を装着。田口さんによると、「純正ブレーキキャリパーであれば5J+45の装着も可能です。デモカーはキャリパーを交換しているので、スペーサーなしで装着できる5.5J+38を選んでいます」とのこと。

「同じEVでも、かつてのホンダeはクルマとして尖り過ぎていたので手を出しませんでした。しかしN-ONE e:はクルマとしての作りに期待が持てましたし、すでにJG3が存在していることもあり、パーツ開発に着手しました」と甲斐さん。

今回の取り組みは、将来的にEVスポーツモデルが登場する可能性も見据えた試金石という意味合いもあるという。それがEVであっても内燃機関であっても、チューナーが「走りの楽しさ」を追求し続ける姿勢に変わりはない。

●取材協力:スプーン 東京都杉並区荻窪5-2-8 TEL:03-3220-3411/スピードショップタイプワン 東京都杉並区南荻窪1-3-16 TEL:03-3247-6601

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