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今日は何の日?■クラウン誕生60周年特別仕様車は空色と若草色ボディ

2015(平成27)年3月25日、トヨタは「クラウン」の誕生60周年を記念し、2012年12月にデビューした14代目「クラウン」のアスリートS(ハイブリッド)をベースに、空色と若草色ボディの特別仕様車“空色エディション”と“若草色エディション”の受注を、2015年4月1日から30日まで実施すると発表した。
若返りを狙った斬新なデザインで登場した14代目クラウン

1955年1月に誕生した「トヨペットクラウン」は、日本を代表する正統派高級車として進化し続け、2012年12月に14代目を迎えた。キーワードは“新たな革新への挑戦”で、グレード構成は正統派の「ロイヤル」、スポーティな「アスリート」の2つに整理された。

最大の特徴は、若返りを狙った斬新なデザインである。伝統の重厚さに加えてアグレッシブさを取り入れ、保守的なロイヤルでさえ巨大なフロントグリルとバンパーまで達しているメッキモールが装着され、アスリートではボンネットからフロントバンパー下端まで稲妻のようなフロントグリルが採用され“稲妻クラウン”と呼ばれた。
パワートレーンは、最高出力203ps/最大トルク24.8kgmを発揮する2.5L V6 DOHCと6速ATの組み合わせ、アスリート専用の315ps/38.4kgmの3.5L V6 DOHCと8速ATの組み合わせ、178ps/22.5kgmの2.5L直4 DOHCエンジンと143ps/30.6kgmのモーターを組み合わせたハイブリッド(リダクション機構付THS II)の3種を設定。ハイブリッド車は、従来の14.0km/Lから23.2km/L(JC08モード)に燃費を改善しつつ、3.5Lクラスの走りが実現された。

斬新なデザインの14代目クラウンは、発売と同時に月間販売台数トップ10に入り、2013年3月には月販1万台を超えるヒットモデルになった。
まずは、鮮やかなショッキングピンクのクラウン登場
14代目「クラウン」は斬新なデザインで注目されたが、デザインだけではなかった。2013年9月の1ヶ月限定で、“モモタロウ“と名付けたピンクのボディカラーの「ピンククラウン」を発売した。

長い歴史を持つ本格派の高級車クラウンは、これまで高級車らしい落ち着いたボディカラーが当たり前。衝撃的なピンクのクラウンの登場は、トヨタにとって大きな挑戦だった。またインテリアもホワイトを基調にして、ピンクのステッチやピンクの差し色を施した主冠マークなど、お洒落なピンクがアクセントになっていた。
ショッキングピンクの特別仕様車は、2WDの「アスリートG(ハイブリッド)“ReBORN PINK”」(価格:600万円)と4WDの「アスリートG(2.5Lガソリン車) i-Four“ReBORN PINK”」(価格:570万円)の2モデルで、それぞれのベースモデルからピンクボディにすることで57万円価格が上昇した。
クラウンには似合わない! いったいどんな人が乗るのか!?といった意見も聞かれたが、結局1ヶ月で約650台の受注があり、一定の成果は得られたと言える。
ピンクにとどまらず空色や若草色ボディなど多彩なカラーが登場


衝撃的なボディカラーはピンクにとどまらず、さらに2015年4月には“クラウン誕生60周年”を記念した「空色エディション」と「若草色エディション」の2色の特別仕様車が1ヶ月限定で受注を始めた。
特別仕様車は、アスリートS(ハイブリッド車・2WD)、アスリートS Four(ハイブリッド車・4WD)をベースに、すでに販売されていた特別仕様車「Black Style」で採用されたブラック塗装を施したフロントグリル(格子部分)やブラックスパッタリング工法で塗装を施した18インチアルミホイールなどの装備に加え、ボディ色にクラウンに乗った際に感じられる爽快感や開放感を象徴する空色と若草色が設定されたのだ。
インテリアについても、特別設定色のホワイトを本革シート表皮などに採用したほか、インストルメントパネルサイドとドアトリムに空色、若草色の専用ステッチを施すなど、特別感をアピールした。


車両価格は、アスリートSエディション(2WD)が555.0万円、アスリートS Four エディション(4WD)が576.6万円で、空色と若草色は同額だった。
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さらに同年のマイナーチェンジでは、さらに「ジャパンカラーセレクションパッケージ」として日本らしいボディカラーが追加された。具体的には、「茜(アカネ)色」、「胡桃(クルミ)色」、「常盤(トキワ)色」、「群青(グンジョウ)色」など12色が設定された。一連の特別仕様車は、重厚なイメージのクラウンで、他にどのような色が受け入れられるのかを試した、市場の反応をみるという狙いがあったのだろう。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。















