創業は1955年 約70年間積み上げた“専業の強み”

茗荷(みょうが)シートは1955年(昭和30年)創業。約70年間にわたってバイクシート一筋で技術を磨き続けてきたメーカーだ。もともとは初代・茗荷寿夫が、当時のモータースやバイク屋へ出張修理を行うところからスタート。そこから積み上げた経験は、今では全国3000件以上の顧客実績。1000種類以上のシート表皮ストックという数字にも表れている。

さらに1点モノの張替えから量産品まで対応できる体制を持ち、“職人仕事”と“製品としての安定性”を両立しているのが特徴だ。

こうした背景があるからこそ、今回のCT125ハンターカブ用シートも“ただのカスタムパーツでは終わらない完成度”になっているのである。

CT125ハンターカブを主役に展開した
茗荷シートブース

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シートベースから新設計。だから足つきが変わる!

シートベース裏側には給油キャップを避けるためのくぼみが見える。

単に足つきを良くするだけなら、ノーマルのシートベースを活用してウレタンを削ればコストも安く済む。ただそれだとウレタンの厚みが薄くなるためどうしても硬い座り心地となってしまい、オシリが痛くなる方向へ。またウレタン素材を変えたとしても、「ウレタンを厚くできない」制約から根本的な解決にはならないのである。そしてウレタンを薄くしたぶんシートベースの角が内股に当たってしまう可能性も否めない。

CT125ハンターカブ用「Gシリーズ」の最大のポイントは、純正ベースを使わず専用シートベースを新規製作している点だ。

シートベースを作るには専用の成型型が必要で、コストも手間も大きく跳ね上がるが、「目指したシート性能の為に譲れなかった」とは、同社第一製造に所属する藤野氏。

しかしその分、設計の自由度は圧倒的に高くなる。

CT125ハンターカブ特有の給油口の構造にも対応。シートベースの裏に給油キャップ逃がす形状を設けることで、ウレタンの厚みをキープしながらローダウン化を達成している。その結果・・・・・・

シート高(ノーマル比):約25mmダウン

内股部分(ノーマル比):約30mmスリム化

もう少し詳しく解説すると、シートベースでノーマル比-10mmローダウン化。ウレタンで-15mmローダウン化している。この“高さと幅”の両方に手を入れることで、足がまっすぐ下りる自然な接地感を実現している。

単なるローダウンではなく、“乗った瞬間に分かる安心感”が生まれるのはこの設計のおかげなのである。

さらに着座位置も最適化されており、ライダーと車体の一体感も向上。ポジションが決まりやすく、操作のしやすさにもつながっていると言えよう。

内股部分を極力スリムにした設計。数字以上の足つき性を実現

CT125ハンターカブのシート高は800mmと
決して低くない(スーパーカブ110は738mm・クロスカブ110は784mm)

こちらはノーマルシート

こちらは茗荷シートの「GALシリーズ」
※Gシリーズ、GPLシリーズ共にシート高は同じ

ゲルを内蔵! 数字に出ない快適性まで作り込むこだわり

オシリが当たる部分には衝撃吸収性に優れたゲル材を封入。快適性をアップしている。

快適性の面でも抜かりはない。内部には衝撃吸収ゲルを内蔵し不快な微振動を吸収。薄型ながらクッション性を確保している。そのためCT125乗りの真骨頂である、長距離ツーリングでもお尻が痛くなりにくい構造になっている。

こうした“細かいけど効く”ポイントは、長年シートを作り続けてきたメーカーだからこそ出てくる部分。

そして見た目。

ダイヤステッチ/プレーン/スエード皮革ほかカラーや表皮バリエーションも豊富で、スタイルに合わせた選択が可能。全年式のCT125ハンターカブに装着可能となっている。

価格帯は3万5200円〜4万9500円と決して安くはないが、「ちゃんと理由がある」からこそ。

CT125ハンターカブは長く乗るバイクだからこそ、こういう“効くパーツ”が重要なのだ。

●GPLシリーズ 3万5200円
シンプルながら滑りにくい表皮で実用性重視。日常使いからツーリングまで対応する万能仕様だ。

●Gシリーズ 3万9600円
クラシカルな雰囲気を引き上げるデザイン。放射状パターンは体圧分散にも貢献し、見た目と機能を両立。経年変化も楽しめるのが魅力。写真の半艶ブラックのほか、艶有ブラック、艶濃ブラウンも揃う。

●GALシリーズ 4万9500円
座面部分は最高グレードの高級皮革のウルトラスエードを採用し、ライトグレー色のWダイヤステッチをほどこしている。

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