V8エンジン搭載のM760の改良版や、アルピナブランドで開発される新たな超高級モデルも登場

BMW 7シリーズ 改良新型プロトタイプ スパイショット

BMWのフラッグシップセダン「7シリーズ」の改良新型プロトタイプが、ニュルブルクリンクでのテスト走行中に捉えられた。マイナーチェンジ版モデルは、現行モデルの水平配置ではなく垂直配置のヘッドライトレイアウトと、現行7シリーズの特徴である印象的なイルミネーション付きキドニーグリルを維持している。

BMW 7シリーズ 改良新型プロトタイプ スパイショット

フロントとリアの両方に新しいライトシグネチャーが見られ、フロントバンパーとフロントガラスに統合された追加センサーは、アップグレードされた運転支援システムを示唆している。しかし、注目すべきは、BMWのレベル3「パーソナルパイロット」システムの進化版が搭載されていないことだ。最新情報によると、BMWは今回のアップデートにおけるこの技術の採用を断念したという。おそらく、約6000ユーロという高額なコストと、低速高速道路走行に限定されるという使い勝手の悪さが理由と思われる。

代わりに、BMWはより実用的なソリューションに注力している。新型7シリーズには、「ノイエ・クラッセ」の電子アーキテクチャをベースにした新しいレベル2システムを初搭載。このシステムは、ハンズフリーの高速道路運転、視線による車線変更、将来的な都市部でのナビゲーション支援など、利便性を高める機能を提供すると同時に、常にドライバーの責任を尊重する。

新型のコクピットも、わずかながら、初めて見ることができた。黒い布で覆われているが、フロントガラス下部に配置されたピラーからピラーまで広がる新しいパノラミックiDriveディスプレイは隠しようがない。変更点はそれだけではない。おそらく17.9インチサイズと思われる新型インフォテインメントシステムも確認できる。

パワートレインのアップデートは、革新よりも効率性の向上に重点が置かれる。直列6気筒エンジンと48ボルトのマイルドハイブリッド技術は、プラグインハイブリッドを軸に、引き続きラインナップの中核を担う。完全電気自動車のBMW i7も、特にバッテリー技術の面でアップグレードが予定されており、高エネルギー密度のバッテリーセルが検討されている。

注目は、BMWは今回のマイナーチェンジで、ハイエンドモデルのラインナップを拡充する可能性もあることだろう。V8エンジン搭載のM760の改良版や、BMWグループへ完全に統合されたアルピナブランドで開発される新たな超高級モデルが登場するとの憶測が飛び交っている。

7シリーズ改良新型のワールドプレミアは、早ければ4月24日の北京モーターショーと予想されるが、9月のIAAモビリティショーまでずれ込む可能性もありそうだ。