BENTLEY BENTAYGA
ベントレー ベンテイガとは


「ベントレー ベンテイガ」は2015年に発表されたベントレー初のSUVで、同ブランドのラインアップにおいて新たなカテゴリーを確立したモデルである。ローンチ時には6.0リッターW12ツインターボエンジンを搭載し、高出力とラグジュアリー性を兼ね備えたモデルとして登場した。2018年に4.0リッターV8ツインターボエンジンと3.0リッターV6エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが追加された。
2020年のマイナーチェンジを経て商品力の向上が図られ、現在ではW12エンジンは廃止されている。後席の快適性を重視したロングホイールベース仕様(EWB)もラインナップ。走行性能、環境性能、居住性といった異なるニーズに対応する仕様が用意されている。
ベントレー ベンテイガの外観・内装


ベントレー ベンテイガの外観と内装は、同ブランドのデザイン哲学と最新技術を高いレベルで融合している。堂々たる存在感と実用性を兼ね備え、ラグジュアリーSUVらしいオーラを纏っている。
外観:ブランドの伝統とモダニズム
ベントレー ベンテイガの外観は、圧倒的な存在感と精緻なディテールを融合させたベントレーの象徴的デザインを踏襲している。フロントには大型の「マトリクスグリル」と「クリスタルカット」デザインの丸型LEDヘッドランプがベントレーらしさを強調。ボディ全体はSUVらしい力強さを備えながらも、彫刻のように滑らかな造形が上質な印象を与える。リアエンドは宝石を散りばめたような3Dテールランプによって、現代的で洗練された印象を与える。
内装:クラフトマンシップの結晶
内装はベントレーの伝統である手作業による仕上げが施される。最高品質のレザーや天然木を使用したウッドパネルに金属素材を組み合わせることで、オーナーの好みに応じたラグジュアリーな空間を演出する。各素材は細部まで精密に加工され、均一な質感と高い耐久性を両立している。また、デジタルディスプレイやインフォテインメントシステムなどの先進装備も採用され、機能性と快適性を両立している。内装色やトリム仕様など、幅広いカスタマイズも可能。
ベントレー ベンテイガのサイズ


ベントレー ベンテイガのサイズは、大型ラグジュアリーSUVとしての堂々とした存在感と、多用途に対応できる実用性を両立するよう設定されている。
ボディサイズ:存在感と安定性
ベントレー ベンテイガは全長5125mm、全幅1998mmの大型SUVである。このサイズによってベントレーらしい堂々とした存在感を実現するとともに、高速走行時の安定性と広い室内空間を確保している。また、十分な高さ(全高1742mm)によって視界や乗降性の良さ、走破性の高さといったSUVとしてのメリットも備えている。ホイールベースを延長した「EWB」も選ぶことができる。
室内スペース:卓越した快適性
室内スペースは大型ラグジュアリーSUVらしく前席・後席ともにゆとりがあり、長距離移動を快適に過ごせる。シートレイアウトは4人乗りまたは5人乗りが用意されており、用途に応じた選択が可能である。特にホイールベースを標準ボディの2995mmから180mm延長して3175mmとしたEWB仕様では、後席のレッグルームが大幅に拡張されている。リクライニング機能や各種快適装備により、リヤシートの快適性が一層高められている。
ベントレー ベンテイガの走行性能・燃費性能




ベントレー ベンテイガは、大型ラグジュアリーSUVとしての快適性に加え、高い走行性能と効率性を両立している。
走行性能:高出力と制御技術
ベントレー ベンテイガには550PS(「スピード」は650PS)4.0リッターV8ツインターボエンジンおよび3.0リッターV6エンジン(340PS)にモーターを組み合わせたハイブリッドシステムが設定されている。V8モデルでは高出力と大トルクにより、2.5t近い車体でも力強い加速を可能にする。また、四輪駆動システムや電子制御サスペンションなどの技術により、舗装路における安定性と快適性が確保されている。路面状況に応じた走行モードも設定されており、幅広い走行環境に対応する。
燃費性能:電動化と効率
ベントレー ベンテイガのハイブリッドモデルでは、およそ40kmまでモーターのみでの走行が可能で短距離移動ではガソリンの消費を抑えることができる。また、ハイブリッド走行時はナビと連動してパワートレインモードを自動選択する機能「プレディクティブEモード」が備わる。V8エンジンにおいても効率向上のための技術が採用されている。アイドリングストップに加え、フルパワーを必要としない状況では4気筒を停止させる気筒休止システムを採用。走行性能と燃費のバランスに配慮されている。WLTP複合燃費では13.0L/100kmとされており、およそ7.7km/Lとなる。
ベントレー ベンテイガの購入価格・維持費

ベントレー ベンテイガの購入価格および維持費は、ラグジュアリーSUVとしての位置付けに応じた水準となる。
購入価格:オーダーメイドにより大きく異なる価格
ベンテイガの新車価格はモデルや装備、オプションの選択によって大きく変わるが、3000万円台を中心にベースモデルの2700万円から4000万円ほど。ボディカラーだけでも、オプション設定を含めると約60色が選択できる。内装も天然ウッドや特別なフィニッシュが施されたパネル、レザーへのステッチやパイピングなどを細かくオーダーすることができるため、最終的な価格はオーナーの好みによって幅広い。中古車市場においても、年式や装備、コンディションに応じた価格帯が形成されている。
維持費:大型ラグジュアリーSUV相応
維持費も相応の水準で、保険料や定期点検費用は高額となる。高性能なパワートレインと専用部品を使用しているため、消耗品交換なども一般的なクルマより高い傾向にある。以下、概算をまとめた。
| 区分 | 項目 | 年間費用(円) | 備考 |
| 税金/保険 | 自動車税 | 6万6500 | 排気量3996cc(V8) |
| 重量税 | 2万500 | 重量2.412t(V8、2年間で4万1000円) | |
| 自賠責 | 8825 | 2年分1万7650円 | |
| 任意保険 | ─ | 車両保険に加入するか等の条件によって大きく異なる | |
| メンテナンス | オイル | 15万 | 銘柄等により変動。年1回交換と想定 |
| タイヤ | 30万 | 4年で交換と想定 | |
| 消耗品 | 随時 | ブレーキパッド、ブレーキフルード、バッテリー等の交換・整備費用 | |
| 日常費用 | 燃料 | 8万 | 年間3000km走行、燃費約7km/L(V8)、ガソリン¥180/Lで計算 |
| 駐車場 | 60万 | 都内マンション併設タワーパーキング想定(5万円/月) | |
| 合計 | 約100万〜 | 注)税金・自賠責保険料以外はすべて概算。定期メンテナンスに関わるパーツ代や整備費用等は含まず。 |
ベントレー ベンテイガ モデル解説




ベントレー ベンテイガには複数のグレードが設定されている。さらに2種類のホイールベースがラインナップされており、それぞれ異なる性能や用途に対するニーズに対応する構成となっている。
ベントレー ベンテイガ
ベントレー ベンテイガの基準モデルには、4.0リッターV8ツインターボエンジン(550PS(404kW)、770Nm)または3.0リッターV6エンジン(340PS(250kW)、450Nm)とモーターを組み合わせたハイブリッドシステムといった2種類のパワーユニットを用意。ハイブリッドモデルはエンジンを使用せずに約40kmをモーターのみで走行することができる。静粛性の向上と燃料消費の低減を図る一方、長距離移動ではエンジンとの併用により柔軟な走行が可能となる。
4.0リッターV8ツインターボエンジンは高出力と大トルクにより力強い加速性能を発揮しつつ、日常走行における扱いやすさや静粛性も重視されている。長距離移動時の快適性や高速巡航性能に優れ、ラグジュアリーSUVとしての基本性能をバランスよく備えている点が特徴である。
| 発表 | 2015年 |
| 全長/全幅/全高/ホイールベース (上段:V8、下段:V6) | 5125/1998/1728/2995mm 5125/1998/1710/2995mm |
| パワートレイン | 4.0L V8ツインターボ 3.0L V6 ツインターボ+モーター |
| 総排気量 | 3996cc 2995cc |
| エンジン最高出力、最大トルク | 550PS(404kW)/5750~6000、770Nm/2000~4500 340PS(250kW)/5300~6400、450Nm/1340~5300 |
| トランスミッション 駆動方式 | 8速AT、AWD |
| 車両重量 | 2412kg 2510kg |
| 0→100km/h加速 | 4.5秒 5.3秒 |
| 最高速度 | 290km/h 254km/h |
ベントレー ベンテイガ アズール
ベンテイガ アズールは基準モデルを基に、「すべての乗客の快適性とウェルビーイングを高めるために設計された機能」を備えた豪華な仕様。エクステリアでは、フロントグリルに明るいクローム素材を採用。縦型の「バーチカルベーン」によって、ベンテイガ アズールらしい優美な印象を与えている。インテリアでは、ダイヤモンドキルトが施された内張りやシート、ムードライティングやリヤシートのベンチレーションシステム、オプションのダイヤモンドイルミネーションなど多彩な機能がキャビンの快適性と雰囲気を一層ラグジュアリーなものに高める。パワーユニットもV8とV6+モーターの2種類から選択できる。(※スペックは基準モデルに準じる。)
ベントレー ベンテイガ スピード
4.0リッターV8ツインターボエンジンに専用チューニングを施し、最高出力650PS、最大トルク850Nmを発生するラインアップ内で最も高出力のモデル。マトリックス フロントグリルからリアの楕円形テールパイプまで、ボディ全体にダークティントのディテールを採用しシャープな印象を強調する。インテリアには専用の「プレシジョン ダイヤモンド キルティング」が施され、スポーティなラグジュアリーと爽快感あふれるパフォーマンスを視覚・触覚にも訴えかける演出が施されているモデル。今後はパワートレインがハイブリッドやフル電動に移行するが、ベントレーが手掛ける「純粋なV8エンジンを搭載した最後の量産モデルのひとつ」とされる。
| 発表 | 2019年(W12エンジン搭載) |
| 全長/全幅/全高/ホイールベース | 5144/1998/1728/2995mm |
| パワートレイン | 4.0L V8ツインターボ |
| 総排気量 | 3996cc |
| エンジン最高出力、最大トルク | 650PS(478kW)/6000、850Nm/2250~4500 |
| トランスミッション 駆動方式 | 8速AT、AWD |
| 車両重量 | 2470kg |
| 0→100km/h加速 | 3.6秒 |
| 最高速度 | 310km/h |
ベントレー ベンテイガ EWB(エクステンデッドホイールベース)
ベンテイガ EWBは、ホイールベースを180mm延長することで後席空間を拡大したモデル(標準ボディの2995mmに対しEWBは3175mm)。特に後席のレッグルームや快適装備が強化されており、リヤシートの快適性が重視されている。4座仕様のレイアウトも選択可能であり、ショーファードリブン用途に対応する構成となっている。
パワーユニットは4.0リッターV8ツインターボのみで、V6エンジンベースのハイブリッド仕様は設定されていない。足回りでは標準装備の「ベントレー ダイナミック ライド」のアンチロールシステムにより、道路環境を問わずキャビンの快適な乗り心地を確保。さらにAWS(全輪操舵)が、より高いレベルの操作性と快適性を実現する。基準モデルとアズールというラインナップは標準ボディと同様だが、EWBには最上級仕様のMulliner(マリナー)が追加される一方で高性能仕様のスピードの設定はない。
ベントレー ベンテイガの新車・中古車価格

ベントレー ベンテイガの新車および中古車の価格は、モデルや仕様、年式、装備などによって大きく異なる。新車ではオプション選択による価格変動が大きく、中古車市場ではコンディションや流通状況に応じて価格帯が形成される。購入時には仕様内容や整備履歴の確認が重要となる。
| モデル | 新車価格 | 中古車価格 |
| ベントレー ベンテイガ(V6/V8) | 2687万円~/2713万円~ | 約850万〜3000万円 |
| ベントレー ベンテイガ EWB(V8) | 3060万円~ | |
| ベントレー ベンテイガ アズール(V6/V8) | 3045万円~/3096万円~ | |
| ベントレー ベンテイガ アズールEWB(V8) | 3357万円~ | |
| ベントレー ベンテイガ スピード(V8) | 3408万円~ | |
| ベントレー ベンテイガ EWB マリナー(V8) | 4038万円~ |
ベントレー ベンテイガについて多い質問

以下では、ベントレー ベンテイガについて多い質問・疑問に回答する。
Q:ベントレー ベンテイガのライバル車両は?
ベントレー ベンテイガの主なライバルとしては、同じラグジュアリーSUVセグメントに属するモデルが挙げられる。代表的なのは「ロールス・ロイス カリナン」で、後席重視の快適性やブランド性を強みとする。一方、「ランボルギーニ ウルス」はスポーツカー由来の高い運動性能を特徴とする。また、「メルセデス・マイバッハ GLS」は先進装備と後席の快適性を重視したモデルであり、「レンジローバー」の上級仕様も実用性と高級感を兼ね備える。ベンテイガはこれらの中で、クラフトマンシップと走行性能のバランスを特徴とする。
Q:ベントレー ベンテイガのリセールバリューは?
ベントレー ベンテイガの中古車価格は、年式や仕様、走行距離によって大きく異なるが、一般的には1000万円台前半から3000万円台まで幅広いレンジで推移している。初期のW12モデルは価格下落が進んでいる一方、後期モデルやV8、EWBなどの人気仕様は比較的高値を維持する傾向が見られる。リセールバリューについては、ラグジュアリーSUVの中ではやや値落ちが大きい部類に入ると言えるだろう。一方で、カリナンは供給数の少なさやブランド特性から残価が高く、ウルスは需要の高さにより比較的安定したリセールを維持する傾向がある。これらと比較すると、ベンテイガは流通量や仕様差の影響を受けやすく、価格の幅が広い点が特徴といえる。
Q:ベントレー ベンテイガの特徴をまとめると?
ベントレー ベンテイガは、ベントレーのクラフトマンシップとSUVの実用性を融合したラグジュアリーSUVである。複数のパワートレインやモデル展開により、走行性能・快適性・環境性能のバランスを選択できる点が特徴である。内装には天然木や高品質レザーなどが用いられ、職人による手作業で仕上げられることで、高い質感と個別性が確保されている。また、4.0リッターV8ツインターボエンジンやハイブリッドといった構成により、多様な走行ニーズにも対応する。さらに、ロングホイールベース仕様では後席空間が拡張され、快適装備も充実している。全輪駆動システムや電子制御技術により、舗装路から長距離移動まで安定した走行性能を発揮する点も特徴である。なお、同じラグジュアリーSUVであるカリナンが後席重視の快適性を重視した構成であるのに対し、ベンテイガは走行性能と実用性のバランスを重視したモデルと考えられる。
ベントレー ベンテイガの購入方法

ベントレー ベンテイガは、ベントレー正規ディーラーを通じて新車購入が可能である。購入時には外装色や内装素材、装備などを選択でき、個別仕様に応じた車両が製造される。中古車については、正規ディーラーの認定中古車(サーティファイド バイ ベントレー)や輸入車専門店を通じて購入可能である。認定中古車では点検や保証が付帯する場合があり、品質面での安心性が確保される。
PHOTO/GENROQ、ベントレーモーターズ

