BYDが造る軽EVに期待が高まる

BYD Denza

BYDは中国・深圳を拠点とし、1995年に設立されたメーカーで、EV台数では2022年にあのテスラをも追い抜く世界トップクラスの販売台数を誇る。
日本市場には2023年から参入し、スポーツセダンの「シール」、コンパクトSUVの「ATTO 3」、小型EV「ドルフィン」を販売している。

BYD ATTO3

そして日本での話題は「ジャパンモビリティショー2025」で公開された軽スーパーハイトワゴン「ラッコ」の導入だ。
日本発売は「今夏」とだけ発表されているが、7月に計画されていることがわかった。

ラッコは軽自動車ながら、高いルーフに後席スライドドアを採用するなど、高い利便性を持つ。
また、床下に配置されたバッテリーによる低重心化で、高速時でも高い操作性を実現している。

車内には、フルデジタルインストルメントクラスター、12.3インチナビゲーションディスプレイを搭載。
エンジンルームのない、EVならではの高い居住性も国産軽トールワゴンとの競争力を高めているといっていい。

パワートレーンはシングルモーターで、最高出力64psを発揮。
バッテリーは、ベースモデルで20kWh、ロングレンジ版が30kWhを搭載。
航続距離は、ベースモデルが200km、ロング版が300kmと予想される。

コストパフォーマンスも高く、ベースモデルが249万円、ロング版が299万円だが、EV補助金により35万円減額される。
内燃機関モデルである王者N-Boxの173万9100円〜247万5000円であることを考えると、EVとして競争力はかなり高そうだ。

2026年のBYDは、ラッコだけではない。
2023年に発売された「ドルフィン」や「ATTO 3」が大幅改良を迎えそうな他、ATTO 3よりコンパクトな電動SUV「ATTO 2」や、同ブランド初となるPHEVワゴン、「シール6」も2026年後半に導入予定と新型攻勢が始まるのだ。

さらに、メルセデスと立ち上げたBYDのサブブランド「Denza」がハイパーカーを開発中で、こちらはポルシェ911を圧倒するスペックを持ちながら911の半額というインパクトを持っている。
このモデルも将来、限定での日本発売が噂されている。

日本のメーカー勢はハイブリッドを得意とし、高い信頼性を持つトヨタが圧倒的な支持を得ているが、高いEV技術、コストパフォーマンスのBYDがEV革命を起こすのか、注目される。