ヤマハの原付二種スクーター新型「CYGNUS X」

ヤマハは、“走りの楽しさ”と“環境性能”を両立し、スポーティでダイナミックな外観とした原付二種スクーターの新型「CYGNUS X(シグナス エックス)」を5月22日に発売する。

1984年12月に125ccクラスのスクーターとして初代「XC180 シグナス(シグナス125)」が登場して以来、「CYGNUSシリーズ」は都市部での通勤用途を重視しつつも走行性能を磨き上げ、幅広いユーザーの「通勤とスポーツ走行の両立」に応えるスポーティスクーターとして常に進化を遂げてきた。

今回は、歴代モデルが築いてきた“スポーティDNA”を継承しながら、さらに新しいデザイン、走行性能、そして便利な機能・装備や電子制御システムの搭載を融合。「スポーティ × 実用性 × 都会的なスタイル」を高次元で融合させたモデルへと熟成された。

「CYGNUS X」の主な特徴

コンパクト&スポーティな外観

アンダーサイドカバーやマフラープロテクターに鍛造カーボン調のシボをあしらっている。

スリムな新ボディのサイドビューは、ブーメランのモチーフを表現し、スポーティさを強調。サイドカバーモールからグラブバーへとつながる一体感のある造形が、疾走感を際立たせる。

また、フロントのアンダーサイドカバーやマフラープロテクターに鍛造カーボン調のシボをあしらうなど、細部まで軽快でスポーティな印象を作り込んだ。

新開発の小型プロジェクター式ヘッドランプや灯火器類をLED化し、良好な夜間視認性を実現。また、縦に配置したポジションランプやフラッシャーとの組み合わせによりダイナミックなスタイルを演出している。テールランプにも縦のラインを配し、フロントとの統一感を図ることで、トータルでよりスポーティな外観へと進化を遂げた。

カラーリングは、スポーツイメージを訴求する“ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)”、純白のボディとブラックのコンポーネントのコントラストが精悍な“ブルーイッシュホワイトパール1(ホワイト)”、そして漆黒のボディにブラックのコンポーネントのモノトーンコンビネーションが力強さを打ち出す“マットダークグレーメタリック8(マットダークグレー)”の全3色である。

進化した走行性能

総排気量124cc“BLUE CORE”水冷エンジン搭載

水冷・124cc BLUE COREエンジンは、現行「CYGNUS GRYPHUS」のユニットを継続しつつ、CVTの諸元刷新、トラクションコントロールシステム(TCS)の採用、マフラーのテールパイプ径拡大およびエンジン関連部品の小型化などを図り、熟成させたものである。CVTはウェイトの軽量化やスプリングの荷重調整により、優れた加速感を引き出す。

トラクションコントロールシステムは、濡れた路面や泥、砂利道など滑りやすい路面での運転をサポートする。マフラーの大径テールパイプ採用は、低速では重厚な音色を、高速では厚みある低周波を響かせ、全域で豊かで心地よいサウンドを演出する。スポーティな走行性を支えるため、新フレームを採用した。

「CYGNUS GRYPHUS」比で約19%縦剛性を向上させるとともに、鋼管は形状および板厚を2.0mmから2.3mmへ厚肉化し、要所に補強プレートも追加。これら全体の剛性バランスを最適化することで、走行中の穏やかな挙動を実現している。

フートスペースは、足元や膝まわりに余裕をもたせ、ライディングポジションの自由度を高めた。また、シートの先端形状を最適化し、自然な着座姿勢と優れた足つき性を両立。さらにシート底部の新設計とクッション材の見直しにより、疲れにくい上質な乗り心地を実現している。

タンデムフットレストは、居住性に配慮し、「CYGNUS GRYPHUS」比で59mm後方に設定。ブレーキシステムの刷新により、制動性を向上。

ブレーキは、リアに230mm径のディスクローターを採用。
ブレーキは、フロントに267mm径を採用。

フロントディスクは現行「CYGNUS GRYPHUS」のφ245mmからφ267mmに、キャリパーのピストンもφ25.4mmからφ27mmに大径化した。リアもφ230mmの大径ディスクを採用。レバー比を最適化したブレーキレバーとの相乗効果で、繊細なコントロールを可能とした。また、軽快な操縦性を引き出すため、フロントタイヤサイズを110/70-12へ変更し、同時にリム幅も2.5インチへとスリム化した。

フロントサスペンションは、110mm幅のタイヤにあわせてインナーチューブ長を5mm伸長し、衝撃吸収性は維持しつつ優れた路面追従性を確保した。リアサスペンションは、新フレームにあわせバネレートを約12%ソフト化し、しなやかな乗り心地と良好なクッション性を両立させている。さらに4段階のプリロード調整機能を備え、走行条件や好みに合わせたセッティングが可能である。

シティコミューターとしての実用性と利便性を高める装備の充実

視認性とコントラストに優れた4.6インチのマルチカラー液晶メーターを採用。

自動調光機能を搭載した高コントラストの4.6インチLCDカラーメーター(推定航続可能距離表示機能付)を採用。効率的なスペース設計により、フルフェイスヘルメットを収納できる約28Lのシート下収納、700mlのドリンクを収納できるフロント小物入れを備える。さらにフロント収納部には、QC3.0急速充電対応のUSB Type-C端子対応充電ソケット(5V/3A)を装備した。

ヤマハの新型「CYGNUS X」の価格は389,400円(税込)、国内年間販売計画台数は4000台である。

今回発売される新型「CYGNUS X」は、“思いのままに操れる、洗練されたスポーティモデル”の実現を目指し、原付二種クラスのスポーティスクーターとして開発された。2003年に登場した「CYGNUS X」は、2022年の後継車種である「CYGNUS GRYPHUS」の発売により一時姿を消していたが、改めての登場となる。

「CYGNUS X」諸元表

認定型式/原動機打刻型式8BJ-SEM5J/E35TE
全長/全幅/全高1,865mm/715mm/1,125mm
シート高785mm
軸間距離1,340mm
最低地上高125mm
車両重量126kg
燃料消費率WMTCモード値 41.9km/L(クラス1) 1名乗車時
原動機種類水冷, 4ストローク, SOHC, 4バルブ
気筒数配列単気筒
総排気量124cm3
内径×行程52.0mm×58.7mm
圧縮比11.2:1
最高出力9.0kW(12PS)/8,000r/min
最大トルク11N・m(1.1kgf・m)/6,000r/min
始動方式セルフ式
潤滑方式ウェットサンプ
エンジンオイル容量1.00L
燃料タンク容量6.1L(無鉛レギュラーガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式フューエルインジェクション
点火方式TCI(トランジスタ式)
バッテリー容量/型式12V, 6.5Ah(10HR)/GT7B-4
1次減速比/2次減速比1.000/10.208 (56/16 x 35/12)
クラッチ形式乾式,遠心,シュー
変速装置/変速方式Vベルト式無段変速/オートマチック
変速比2.384~0.749:無段変速
フレーム形式アンダーボーン
キャスター/トレール26°30′/90mm
タイヤサイズ(前/後)110/70-12 47L (チューブレス) / 130/70-12 56L (チューブレス)
制動装置形式(前/後)油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後)テレスコピック/ユニットスイング
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプLED/LED
乗車定員2名