細部を的確に可動させる

2026.4.24 福田初稿age

RマジックのデモカーはNR-Aをベースにし、RFの2Lエンジンが載る。木下みつひろのドライブで昨年の筑波スーパーバトルでは1分3秒880を、アタック筑波では、1分3秒730のタイムを刻んでいる。

エンジン換装についても車検を取得し、そのじつ、ストリート仕様だ。カスタマーが取り入れられるメニューがいくつも存在。

まずはリアスタビ。車高を下げ、乗り心地や挙動に悩んでいれば糸口だ。純正スタビはブッシュがバーにしっかり接着され、一体になる。多少の摺動の自由度がない。

車高を下げた段階で、すでにスタビは捩れている。ざっといえばノーマル車高からストローク中だから、リアスタビの取り付け部が要因となって、それがクルマの動きに影響する。Rマジックのリアスタビブラケット装着が改善策になる。

次が、サスアームのブッシュだ。ND系のサスはフロントがダブルウイッシュボーン式で、リアがマルチリンク式である。緻密にジオメトリーが設計され、運転の面白さにつながっているが、手応えに曖昧さもある。

ダイレクト感の付加には、ピロブッシュ化が効く。名のイメージとは異なり、乗り心地もいい方向にいく。 あとはフロントスタビの角度補正、車高の合わせ方、そして、肝心なのがサスの仕上げ、1G締めという。前述のとおり、サスの形式からアームの配置が巧みだ。

純正のスタビライザーは独特な取り付け方法

目安として車高を20㎜も下げたらやっておくとよいのが、Rマジックのリアスタビブラケット装着だ。ノーマルではスタビのバーにゴムブッシュが接着され、その状態でボディにブラケットで留まる。

スタビの原理的に、スタビとブッシュの間には適度な動きの自由度が欲しい。これはアルミブラケットと専用のブッシュ(材質デルリン)がセットになる。スタビは純正を使う。

RM ND リアスタビブラケット

Rマジックのリアスタビブラケットは純正ブッシュとブラケットに代わるパーツで構成。純正スタビのみ使うため、ブッシュは接着を解いて取り除く。

アールマジック代表 大原幸弘
「純正スタビはバーにブッシュが接着された状態で車両に留まっています。車高を下げてスタビの角度が変わると、ブッシュが捩れ、これが戻ろうとする力が起こります。それが乗り心地に影響します」

最低地上高9cmは最も低い触媒の下端で測定 車高は水平に合わせる

ノーマル車高は、少し前傾姿勢になっているそうだ。Rマジックのセッティングでは実績から、車高設定は水平の姿勢に合わせる。カスタマーの希望に応じて最低地上高を、間隙が最も狭い触媒下面で確保する。

それから前後サイドシルの位置で車高の水平を出す。デモカーは走行直後も9cm確保が必要な走行イベントには、見越した最低地上高にする。

リフトアップすると様子がよくわかる。純正マフラーの中間パイプに一体の第2触媒(遮熱板)がホイールベース間の下まわりでは、最も低い位置に見える。

Rマジックの水平姿勢を基準に するセッティングは、この箇所の間隙で最低地上高を9㎝以上確保し、車高の調整作業が進められる

フロントサスペンション:スタビリンクの交換で角度を補正ブッシュはフルピロ化

純正スタビはデモカーにちょうどよい剛性で活かす。取り付け角度は、車高を低めに合わせた車両ではスタビリンクが純正だと、スタビエンドが突っ張る。

Rマジックの調整式スタビリンクで長さを補正し、機能を本来に戻す。ブッシュはRマジックのピロ化キットでフルピロだ。

ピロは乗り心地うんぬんといわれるが、サス形式からアームの支持点数が前後合わせて多い。ピロ化でゴムブッシュのようなつぶれ、捩れがなくなり、むしろ向上するという。フロントキャンバーも偏芯ピロブッシュでつける。

リアサスペンション:スタビは細めの純正を最大活用する トーコンはカット

リアスタビの効き過ぎは、ロールオーバーが発生しやすくなるという。だからとスタビレスでは、かえって挙動が不安定になる。

その点、純正リアスタビは太さが適当で、Rマジックでは自社のリアスタビブラケットを使って最大に活用する。リアスタビレスのSグレードなどは追加もあり。

そして、フロント同様にリア もブッシュはフルピロ。トーコントロールも、デモカーはピロブッシュに打ち換え、機能を止めている。挙 動のあいまいさがなくなり、リアの流れ出しがつかみやすくなって、スピンもしにくくなるそうだ。

RX-8の要注意パーツ:前期のABSユニットは故障すると生産終了で一大事!?

Rマジックで最近、前期RX-8の6MT車、6AT車と続けて起こったのがABSユニットの故障。走行は可能だが、チェックランプがついたまま。おそらくABSは 作動しない。

困るのは前期の新品はすでに廃止。車検にも関わり、中古品も少なく、なんとか1台は入手して修理でき、ランプも消えたが深刻だ。


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