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今日は何の日?■エクシーガをSTIチューニングしたエクシーガtS

2012(平成24)年7月3日、スバルはSTIが「エクシーガ」に独自のスポーティな装備を施した「エクシーガ tS」を発売した。EJ20型2.0L水平対向ターボエンジンを搭載したミニバンらしからぬ走りが自慢のエクシーガだが、エクシーガtSは足回りを中心にしたチューニングによって、快適な乗り心地とスポーティな走りが魅力だった。
ステーションワゴン風ミニバンのエクシーガ


スバルは、2008年6月にスバル初のオリジナルミニバン「エクシーガ」を発売した。スバルらしく、ミニバンにもステーションワゴンのようなイメージを求めるスバルファンの声に応え、あえてステーションワゴン風のデザインを採り入れたのが特徴。そのためか、スバルはミニバンとは名乗らず“多人数乗用車”とアピールしていた。
“7シーター・パノラマツーリング”をコンセプトとし、「レガシィツーリングワゴン」よりひと回り大きいボディに、7人(2+3+2)乗りの3列シートを配備した広い室内空間が特徴である。

パワートレーンは、最高出力225ps/最大トルク33.2kgmを発揮する2.0L水平対向4気筒DOHCインタークーラーターボエンジン、148ps/19.5kgmの同NAエンジンの2種と、4速ATおよび5速AT(ターボ仕様のみ)の組み合わせ。駆動方式は基本フルタイム4WDだが、NA車にはFFも用意された。

車両価格は、4WD仕様で215.25万~248.85万円(NA車)/278.25万円(ターボ車)に設定。ミニバンでありながら、スバルらしいスポーティさをアピールしたエクシーガだったが、この時期ミニバン市場ではスタイリッシュさよりもスライドドア(エクシーガはヒンジドア)を装備した実用性が重視され始めていたため、期待したほど注目されなかった。
足回りのチューニングで快適でスポーティな走りを目指したエクシーガtS


2012年7月のこの日、STIが独自のスポーティなチューニングを加えたエクシーガのコンプリートカー「エクシーガtS」が発売された。

「エクシーガtS」は、STI が掲げるコンセプト“Sport, Always!~7シータースポーツ~”のもと、すべての搭乗者が気持ちよいと感じるスポーティな走り味、強靭でしなやかな走りを追求。特に、エクシーガが7人乗りのミニバンであることから、7人乗車時でも決して快適性を損なわないことが開発のポイントだった。
そのため、基本的にはパワートレーン(2.0L水平対向4気筒DOHC インタークーラーターボエンジン+5速AT+4WD)はベース車そのままに、シャシー、ボディを中心に専用の仕様装備を施すことで、高い運動性能が実現されたのだ。
エクステリアは、10mmローダウンした上で、空力性に配慮したSTI製フロント&リアアンダースポイラーを装着。インテリアは、専用のアルカンターラ と本革を組み合わせたシートなどを装備し、スポーティな走りにふさわしい雰囲気が演出された。
足回りについては、ブレンボ製17インチのフロント&リヤディスクブレーキ、18インチタイヤをはじめ、STI製のフレキシブルタワーバー(フロント)などを装着して制動性能と路面追従性が高められ、リニアなハンドリングと強靭でしなやかな走りが楽しめた。
車両価格は、300台限定でベース車よりも130万円程度高い374.85万円に設定された。














その後エクシーガはSUVのクロスオーバー7へ路線変更
ステーションワゴン風ミニバンのコンセプトが市場では浸透しなかったことから、「エクシーガ」は2015年4月に後継となるクロスオーバーSUV「エクシーガ・クロスオーバー7」にバトンを渡した。

クロスオーバー7の基本コンセプトは、多様なライフスタイルを意識した“都市型SUV+多人数車“、クロスオーバーをベースにファッション性やSUVの要素を取り入れた新たな7シーターの多人数車である。そのため、専用サスペンションの採用によって最低地上高を170mm確保、全長を10mm延ばし全幅は25mm拡大するなどしてSUVらしさが演出された。

3列シートは、フロントからリアに向かって座席が高くなるシアターシートスタイルを採用し快適性を向上。パワートレーンは、最高出力173ps/最大トルク24.0kgmを発揮する2.5L水平対向4気筒DOHCエンジンとCVTの組み合わせ、駆動方式はもちろんフルタイム4WDである。
クロスオーバー7は、当初こそ先代エクシーガの販売不振を一時的に回復する人気を獲得したが、その後は人気のSUVの仲間入りはできず、2017年に生産を終えた。
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エクシーガは、スバルが得意とするステーションワゴンにこだわり過ぎて、ミニバンの本流と距離を置いたことが期待したほど市場で評価されなかった理由であろう。一方で、スポーティでそれでいてしなやかな走りを実現したエクシーガtSは、STIが手掛けるtSシリーズの真価を発揮したモデルだった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


