曲がる/止まる/加速の反応は旧型とまったく異なる?

佐々木雅弘
ふつうのクルマって排気量が大きくなると、ちょっとラグジュアリーになって、ダルになる印象を抱いてくるじゃないですか。どのクルマも進化したといいながら、ホイールベースが長くなったり、トレッドが大きくなったり、大きくなる方向にいって、クルマとしてはダルい方向にいっているじゃないですか。

でも新型はそういうのが一切なくて、エンジンの搭載位置も若干下がってむしろ低重心で、重くもなっていないのに剛性も高くなっているのでレスポンスも上っているし、操作に対するその反応感が極めて強くなっています。単純にいまのクルマの正常進化です。

エンジンもいままで86mm×86mmのボア×ストロークだったんですけど、ストローク自体は変えずにボアだけ変えているので、高回転の気持ちよさがあります。ストローク量が増えると高回転が回らなくなって、「ショートストロークのほうが楽しかったなぁ」という人がいると思うんですが、その点はストロークが一緒なので、高回転も気持ちよく回ります。

6速MTのファイナルが4.1に変わって重い印象はある?

佐々木雅弘
じつは4.3も開発の段階で試しているんです。いままでは2Lでちょっとパワーが足りないというところを、4.3のローファイナル化で補っていた部分があったのは確かでした。

でも、新型は2.4Lでトルクアップを果たしていながら、重量自体はそんなに増えていない。そこで4.1にすることで、燃費も向上できます。もちろん、低速トルクが増えたから4.1にできたわけです。なので、ぜんぜんダルさはないです。

6速ATもだいぶプログラミングが変ったと聞くが
スポーツ走行できちんとシフトダウンする?

井口卓人
フィーリングよく、イメージどおりにシフトダウンしてくれます。やはり、トルクが増えて、ATのファイナルは3.9ということなんですが、従来はATでサーキットを走ると、立ち上がりで、ちょっとダルさがあって、もう少し加速感があったらいいのに、というところがありました。

その点、新型は凄く加速感が出ているので、ATでも十分にサーキット走行を楽しめます。ATだとアイサイトも付いているので、移動時の安全性がアップする点も、選択肢としての魅力が増えたと思います。

展示資料によると、AT車のスポーツモードはエンジンブレーキも活用できる。そしてすぐにシフトアップしないで脱出時でも力強く加速できる

トランスミッションのフルードは軟らかいものと聞いたが、シフトフィーリングに違いは?

佐々木雅弘
基本的にミッションの構造自体は同じ。オイルを変えたのは低温時のギアの入りやすさを狙ったもので、スポーツ走行時の変化はぜんぜんないです。

トラックモードやVSCはチューニングされている?

井口卓人
そのあたりは担当していません。というのは、トラクションOFFの素の状態で、ボクらがクルマの性能を100%理解してセッティングしていくことによって、トラックモードに切り替えたときの制御感をナチュラルにできるという流れでやっているので。

まずは制御なしの状態で、さらにクルマをよくしていくことから始めているので。トラックモードなどの制御のセッティングはメーカーの方にやっていただいています。

【Playback REVSPEED】2021年 GR86/BRZのミッションやデフ(トルセンL.S.D.)は変わったのか? 開発陣に聞いてみた

レブスピードの旧ウェブサイトrevspeed.jpから、過去によく読まれた記事をピックアップ。以下、内容は当時のままだ。その頃を懐かしんでご覧いただきたい。 2021年6月6日に富士スピードウェイにて行われた『FUJI 86 STYLE with BRZ』。ここで新型GR86/BRZのミッションやデフ(トルセンL.S.D.)の変更点をスバルの開発陣に聞いてみることにした。


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