次期型ではターボエンジンの採用が有力な候補に

スズキが次期「アルト」の開発を進めているとみられるなか、軽スポーツファンの間で再び注目を集めているのが「アルトワークス」の復活である。

スズキ アルトワークス 2021

現行アルトワークスは2021年に生産を終了したが、現在でも中古車市場では高値で取引される人気モデルだ。後継車は発表されていないものの、次期アルトの開発が進むことで、「ワークスも復活するのではないか」という期待が高まりつつある。

「軽さは性能」というスズキの思想

スズキ アルトワークス新型 予想CG

アルトワークスが支持された最大の理由は、軽量ボディとターボエンジンによる軽快な走りだった。近年の軽自動車は衝突安全性能や電動化への対応によって車重が増える傾向にある。しかし、スズキは一貫して「軽さは性能」という考え方を掲げてきたメーカーでもある。

次期アルトでも軽量化を重視した開発が進められるとすれば、そのプラットフォームを生かしたスポーツモデルが設定されても不思議ではない。

予想CGでは、現行アルトの親しみやすさを残しながら、よりシャープなフロントマスクや専用エアロを採用した姿が描かれている。もし市販化されれば、スポーツモデルらしい存在感を備えた1台となりそうだ。

MTは残されるのか?

最大の関心事はパワートレーンである。先代アルトワークスは660cc 直列3気筒ターボエンジンと5速MTを組み合わせ、軽自動車自主規制いっぱいの64psを発揮。「操る楽しさ」を味わえる数少ない軽自動車として高い人気を誇った。現時点で次期ワークスの存在は明らかになっていないが、仮に設定されるなら、ターボエンジンの採用が有力な候補となるだろう。

そして、多くのファンが注目しているのがMTの存続だ。スポーツカー市場全体ではAT化が進む一方、GR86やロードスター、ジムニーなど、MTを選ぶユーザーは依然として少なくない。スズキが「運転する楽しさ」を重視するのであれば、MT仕様が用意される可能性も十分考えられる。

軽スポーツ市場は再び活気を取り戻すのか

かつて軽スポーツ市場は、アルトワークス、ホンダS660、ダイハツ・コペンといった個性的なモデルが競い合っていた。

しかし現在はS660が生産を終了し、選択肢は以前より少なくなっている。そのような状況だからこそ、アルトワークスが復活すれば、比較的手頃な価格で楽しめるスポーツモデルとして市場を再び活性化させる存在になる可能性がある。

一方で、スズキは現時点でアルトワークス復活について正式な発表を行なっておらず、市販化は未確定である。また、安全装備や環境性能への対応を考えれば、先代と同じコンセプトをそのまま継承するとは限らない。

それでも、次期アルトの開発が進むいま、スポーツ仕様への期待が高まるのは自然な流れと言えるだろう。

電動化が進む時代だからこそ、「軽く、小さく、走る楽しさを味わえるクルマ」の価値はむしろ高まっている。次期アルトの登場とともに、「アルトワークス」の名が再びラインアップへ復活する日が訪れるのか。今後のスズキの動向から目が離せない。