ホンダが2030年までに投入を計画する次世代e:HEVの搭載に期待
ホンダ「エレメント」復活説が再び話題になっている。

新型が登場するとすれば、最大の注目ポイントは、初代の代名詞とも言える観音開きドアが復活するかどうかだろう。

2003年に登場したエレメントは、スクエアなボディだけでなく、センターピラーを持たない観音開き式ドアを採用したことで大きな話題を集めた。今回、スクープ班が制作した最新予想CGでは、その最大の特徴だったドアを現代風に再現してみた。
現在、ホンダから新型エレメントに関する正式発表はない。しかし海外では2030年頃の復活説も浮上しており、かつてのファンだけでなく、アウトドア志向のSUVを求めるユーザーからも期待が高まりつつある。
初代エレメントが誕生した当時、その最大の魅力は見た目だけではなかった。観音開き式ドアによって大きな開口部を確保し、自転車やキャンプ用品、サーフボードなども積み込みやすい独創的なパッケージを実現。さらにラバー素材のフロアや多彩なシートアレンジなど、アウトドアでの使い勝手を徹底的に追求したSUVとして高い評価を受けた。
もっとも、その個性は時代を先取りし過ぎていたとも言える。デザインは好き嫌いが分かれ、市場では一般的なクロスオーバーSUVほど販売を伸ばせず、2011年モデルを最後に北米でも姿を消した。
しかし、市場環境は大きく変わった。
現在はトヨタ「ランドクルーザー250」やスズキ「ジムニー」、ランドローバー「ディフェンダー」など、スクエアでタフなデザインを持つSUVが世界的な人気を集めている。都市型クロスオーバーだけでなく、道具として使える個性的なSUVを求めるユーザーは確実に増えているのである。
そう考えると、エレメントが再び注目されるタイミングとしては決して不自然ではない。
スクープ班が制作した最新CGでは、現行ホンダSUVのシャープなフロントフェイスを採用しながら、直立したウインドウやスクエアなキャビン、樹脂製クラッディングなど、エレメントらしい特徴を現代風にアレンジ。そして最大の見どころとして、リアヒンジ式リヤドアによる観音開きレイアウトも再現した。
もちろん、初代と同じピラーレス構造をそのまま採用するハードルは低くない。現在は衝突安全基準が大幅に厳しくなっており、ボディ剛性や側面衝突性能を確保するためには新たな構造が必要になるだろう。
とはいえ、リアヒンジ式ドアそのものが不可能になったわけではない。高張力鋼板の活用やボディ構造の工夫によって、安全性を確保しながらエレメントらしい大開口部を実現する余地は十分残されている。近年の自動車技術を考えれば、観音開きというアイデンティティを現代流に進化させることも不可能ではないはずだ。
プラットフォームは現行CR-Vとの共通化が有力視される一方、パワートレインにはホンダが2030年までに投入を計画する次世代e:HEVが搭載される可能性が高い。新開発の1.5Lまたは2.0Lエンジンと2モーターハイブリッドを組み合わせ、AWD仕様も設定される可能性がある。
もし復活が実現するとしても、本当の意味で“エレメントらしい”と言えるかどうかは、観音開きドアをどこまで受け継ぐかにかかっている。
現代の安全基準をクリアしながら、あの独創的なパッケージングを再現できれば、新型エレメントは単なるレトロブームに乗ったSUVでは終わらないだろう。
“まさかの観音開き復活”。もしそれが実現すれば、新型エレメントはホンダSUVラインアップの中でも最も個性的な一台として、新たなファン層を獲得する存在になりそうである。




