18名の学生たちが手がけた渾身の1台
この大胆なモディファイを実行したのは埼玉県にあるクルマの専門学校、埼玉自動車大学校(以下SIAT)に当時在籍していたカスタムボディ科の学生たち。1年間の中でカスタマイズの技術を習得するというSIATのカスタムボディ科では、学生たちの手でオリジナルカスタムカーを製作し、翌年の東京オートサロンに出展するというカリキュラムが用意されている。それは2004年から毎年実施されており、入賞歴も数多い。
毎年学生たちが「こんなクルマを作りたい」とプレゼンを行うのだが、今回はある学生の「何かをベースにS30Zを作りたい」という企画を採用。目を付けたベース車は、学校に放置されていたスバル360だった…。


埼玉自動車大学校
『でんどう虫Z』
SUBARU360

フロント・リア・内装・シャシの4班に分かれ、分担して作業を進める。まず画像加工でS30を縮尺し、大まかな寸法を計算。その数値をもとにシャシ班がまずホイールベースを延長し、そしてフロント&リア班がそれぞれ鉄板&パテでS30特有のしなやかなボディラインを描く。内装班は実車の画像を見ながらS30の特徴を捉え、スパルタンな空間に仕上げていった。
気になる中身は、何と再びEVシステムを採用。モノはすでになかったのでイチから作り直し、構造自体も見直してEVとしての性能を大幅に上げた。
苦労しながらもパンフレット撮影の期日に間に合わせ、東京オートサロンで生まれ変わった姿を披露。ショーネームはスバル360の愛称である「てんとう虫」と「電動(EV)」を引っかけ、「でんどう虫Z」に決定。結果としては、エコカー部門の頂点である最優秀賞をゲット。その結果を聞いた学生たちの顔には、笑みと涙があふれていたという。※『K-CAR SPECIAL』より抜粋。装着パーツ・仕様は当時の取材内容を基に再編集。


1969年にデビューした日産の初代フェアレディZ。スポーツカーらしいロングノーズの流麗なデザインで、今なお多くのファンに絶大な人気を誇る名車だ。国内では2.0LのL20型が主流だが、写真は2.4LのL24型を搭載した240Z。



















