第二世代へ進化したDesertX、日本仕様は足つきにも配慮

ドゥカティジャパンは、アドベンチャーモデル「DesertX(デザートX)」の新型を2026年9月12日に国内発売する。メーカー希望小売価格は212万円(税込)。全国のドゥカティ正規販売店では、発売に合わせてデビューフェアを開催する。

第二世代となる新型は、エンジン、シャシー、ライディングポジションを見直し、オフロードでの走破性と舗装路での快適性を追求したモデルだ。長距離ツーリングから未舗装路まで、さまざまな場面で扱いやすい車体づくりを進めている。

日本仕様の特徴は、ローサスペンションキットを標準装備すること。シート高を860mmとし、オフロード性能を確保しながら足つき性にも配慮した。公表された日本仕様の装備重量は、燃料を除いて209kgとなる。

外観は、DesertXを象徴するデュアルモジュールヘッドライトを継承し、新しいデイタイムランニングライトを採用した。フロントまわりやタンク形状を再設計し、全体をスリムでコンパクトな印象に仕上げている。

燃料タンクは容量18Lの軽量な樹脂製で、交換式カバーを採用。ウインドスクリーンやテールも刷新し、耐久性や使い勝手を考慮しながら、アドベンチャーモデルらしい機能的なスタイルを整えた。

新世代890cc V2エンジンと軽量な車体構造を採用

エンジンには、新世代の水冷90度V型2気筒ユニットを搭載する。排気量は890ccで、各気筒に4バルブを備える。最高出力は81.1kW(110.3ps)/9,000rpm、最大トルクは92Nm/7,000rpmを発揮する。

吸気側には可変バルブタイミングシステムを採用。ドゥカティによると、低回転域から高回転域まで力強さと扱いやすさを両立し、ユーロ5+規制への適合とメンテナンス性の向上も図っている。クラッチは油圧制御の湿式多板式で、スリッパーとセルフサーボ機能を備える。

車体の中心となるのは、新設計のアルミニウム製モノコックフレームだ。エアフィルターハウジングを構造の一部として統合し、軽量化と剛性の確保を両立。オフロード走行後の整備性にも配慮した構成としている。

アルミニウム合金製スイングアームも採用し、エンジンと車体を一体として再構築した。新型は、排気量や出力だけでなく、車体の取り回しや操作への反応まで含めて進化を目指している。

なお、発表資料に記載される燃料を除いた重量206kgは一般仕様の説明で、日本仕様の主要諸元は209kg。国内モデルを検討する際は、ローサスペンションキットを備えた日本仕様の数値を確認したい。

前21・後18インチの足まわりと快適性を磨く

足まわりにはKYB製のフルアジャスタブルサスペンションを採用する。フロントは直径46mmの倒立フォーク、リヤはリモートプリロード調整機能を備えるモノショックという構成だ。

リヤには新開発のリンケージシステムを組み合わせ、小さな凹凸への追従性と、大きな入力に対する車体姿勢の安定を追求した。オフロードでの接地感に加え、舗装路での快適性も重視している。

タイヤはピレリ製「スコーピオン・ラリーSTR」を装着。サイズはフロントが90/90-21、リヤが150/70 R18となる。ブレーキはフロントに直径305mmのダブルディスクとブレンボ製ラジアルマウント4ピストンキャリパー、リヤに直径265mmのディスクを採用する。

ライディングポジションも全面的に見直した。車体形状をスリムにすることで、座った姿勢から立ち上がる動作を行いやすくし、未舗装路で身体を使って操作しやすい構成としている。

シート前部を細く絞って足つき性を改善し、シートフォームは長時間走行の疲労軽減にも配慮。さらに、サイドカウルとタンクにエアダクトを設け、ライダー周辺の熱環境を改善した。走破性とともに、移動時間を快適に過ごすための変更も盛り込まれている。

6つの走行モードと最新電子制御で幅広い路面に対応

電子制御の中心には、車体の姿勢を検知する6軸IMUを採用した。トラクションコントロール、ウイリーコントロール、エンジンブレーキコントロール、4段階調整式コーナリングABSを備え、路面や走り方に応じた設定を可能にしている。

ライディングモードはSport、Touring、Urban、Wet、Enduro、Rallyの6種類。舗装路でのスポーツ走行や長距離移動、雨天に加え、オフロード専用の選択肢も用意した。

Rallyモードはフルパワーを使用し、電子制御の介入を抑えた設定。一方、Enduroモードでは出力特性やABS制御を調整し、テクニカルな未舗装路でのコントロール性を重視する。

変速には「Ducati Quick Shift 2.0」を採用。新しい制御によって、ダイレクトで正確なシフト操作を追求した。車体の軽量化や姿勢の見直しに電子制御を組み合わせ、多様な走行環境への対応力を高めている。

デビューフェアは9月12日から10月18日まで開催予定。新世代V2エンジンと刷新した車体に、日本仕様ならではの足つきへの配慮を加えた新型DesertXは、日常の移動から長距離の冒険までを楽しみたいライダーに向けた一台となる。

主要諸元

エンジン:水冷90度V型2気筒、1気筒あたり4バルブ、吸気可変バルブタイミングシステム
総排気量:890cc
最高出力:81.1kW(110.3ps)/9,000rpm
最大トルク:92N・m(9.4kgf・m)/7,000rpm
クラッチ:油圧制御式湿式多板、スリッパー・セルフサーボ機能付き
フレーム:アルミニウム製モノコック
スイングアーム:アルミニウム合金製
フロントサスペンション:KYB製φ46mm倒立フォーク、フルアジャスタブル
リヤサスペンション:KYB製モノショック、フルアジャスタブル、リモートプリロード調整機能付き、フルフロータープログレッシブリンク
フロントタイヤ:ピレリ製スコーピオン・ラリーSTR、90/90-21 M/C 54V M+S TL(A)
リヤタイヤ:ピレリ製スコーピオン・ラリーSTR、150/70 R18 M/C 70V M+S TL
フロントブレーキ:φ305mmセミフローティング・ダブルディスク、ブレンボ製ラジアルマウント・モノブロック4ピストン2パッドキャリパー、コーナリングABS
リヤブレーキ:φ265mmディスク、ブレンボ製2ピストンフローティングキャリパー、コーナリングABS
シート高:860mm(日本仕様:ローサスペンションキット標準装備)
車両重量:209kg(燃料を除く装備重量)
燃料タンク容量:18L
メーカー希望小売価格:212万円(税込)

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