トヨタの主力ミニバン『ノア/ヴォクシー』に、次期型へ向けた動きが見えてきた。現在、入手している情報などを総合すると、早ければ2027年にも世代交代する可能性があるようだ。

注目したいのはスタイリングだけではない。トヨタが開発を進める新世代1.5L直列4気筒エンジンを軸に、パワートレインそのものが大きく変わる可能性が浮上している。

現行ノア/ヴォクシーは2022年1月に登場した4代目。GA-Cプラットフォームを採用し、広い室内やスライドドアの使い勝手、安全・運転支援機能などを進化させた。2026年には一部改良も実施されている。
スクープ班では今回、入手した情報をもとに次期ヴォクシーの予想CGを製作した。
フロントには近年のトヨタ車で採用が広がる“ハンマーヘッド”の要素を導入。左右へ伸びる薄型LEDと大型ブラックメッシュグリルを組み合わせ、ヴォクシーらしい押し出しの強さを残しながら次世代感を加えた。
サイドはスクエアな基本シルエットを維持しつつ、Aピラーからルーフへ続くラインを滑らかに処理。大径ホイールや立体的なサイドシルによって、箱型ボディを低くワイドに見せている。
そして次期型最大のポイントとなりそうなのがエンジンだ。
現行ハイブリッドは1.8L直列4気筒“2ZR-FXE”にモーターを組み合わせ、2WDでWLTCモード23.4~23.6km/Lの燃費性能を実現している。
一方、トヨタは現在、電動化を前提に設計した新世代1.5Lおよび2.0L直列4気筒エンジンを開発中だという。新1.5Lには自然吸気とターボが用意され、従来エンジンより小型化することで、車両設計の自由度を高める狙いもある。
この新1.5Lが次期ノア/ヴォクシーへ投入されれば、現行1.8Lからのダウンサイジングとなる。
スクープ班では、新1.5L自然吸気エンジン+モーターによる次世代HEVが主力になると予想する。システム最高出力は150~160ps前後、2WDのWLTCモード燃費は24~26km/L程度をひとつの目安とした。
また、新1.5Lにはターボ仕様も存在すると言われているため、現行2.0L自然吸気ガソリンに代わる選択肢となる可能性もある。ただし、今後さらにHEVへの集約が進めば、次期型では電動モデルを中心としたラインアップになることも考えられる。
プラットフォームは現行GA-Cをさらに熟成し、ボディ剛性や静粛性、乗り心地を向上させる方向が考えられる。室内も大型インフォテインメントディスプレイやデジタルメーターを中心に刷新され、コネクテッド機能やToyota Safety Senseも進化するはずだ。
アルファード/ヴェルファイアが高級路線を強めるなかにあって、ノア/ヴォクシーには扱いやすいサイズ、広い室内、低燃費、価格のバランスが求められるだろう。
次の世代交代では、その強みを維持しながら1.8Lから1.5Lへダウンサイジングするのか? 2027年にも登場するとみられる次期ノア/ヴォクシーは、デザイン以上にパワートレインの刷新が大きな焦点となってくるはずだ。





