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今日は何の日?■高級アメ車風イメージとなった5代目ローレル

1984年(昭和59)年10月19日、日産自動車は「セドリック」と「ブルーバード」の中間位置するアッパーミドルセダン「ローレル」の5代目(C32型)を発売した。5代目のキャッチコピーは、“ビバリーヒルズの共感ローレル”で、アメリカ西海岸の高級感をイメージさせる、当時のハイオーナーカーらしく仕立てられたモデルである。
ハイオーナーカーを謳った初代ローレル

1966年に登場した日産「サニー」とトヨタ「カローラ」が大ヒットして、日本のモータリゼーションに火が付き、マイカーブームの到来とともに市場では上級志向のクルマが求められるようになった。
そのような中、日産は「ブルーバード」のワンランク上で「セドリック」の下に位置するアッパーミドルセダンのローレル(C30型)を、“ハイオーナーカー”というキャッチコピーを掲げて1968年4月に市場に投入した。

ローレルのスタイリングは、ブルーバードで採用された“スーパーソニックライン”を踏襲した直線基調で、当初は4ドアセダンのみで最高出力100ps/最大トルク15.0kgmを発揮する1.8L 直4 SOHCエンジンを搭載した。
先進技術の採用で注目された初代ローレルだったが、半年後に登場したトヨタの初代「コロナマークII」に人気を奪われた。コロナマークIIは、4ドアセダンと2ドアハードトップが用意され、特にスタイリッシュな2ドアハードトップは月販2万台を記録する大ヒットになったのだ。
これに対抗して、ローレルも1970年に日産初のピラーレスハードトップを設定して猛追した。
2代目~4代目までの歴代ローレルの軌跡
その後も、ローレルはモデルチェンジしながら、日産のアッパーミドルセダンとして安定した人気を継続した。
・2代目(C130型:1972年4月~):ケンメリ風となり、“ブタケツ”の愛称で人気モデルに
プラットフォームが4代目「スカイライン」と共通となり、スタイリング全体の雰囲気もケンメリ風になった。4ドアセダンと2ドアハードトップが用意され、2ドアハードトップはビルドインされたリアコンビランプを装備した独特のリアデザインから“ブタケツ”の愛称で親しまれた。歴代ローレルで最高の販売台数を誇った。

・3代目(C230型:1977年1月~):高級感を強めて、ハイオーナー色を強めた
高級車をイメージさせる重厚なスタイリングと豪華で落ち着いたインテリアが、本来のハイオーナーカーの性格を強めた。

・4代目(C31型:1980年11月~):アメ車風から一転、欧州車風スタイリングに変貌
2代続いたアメ車風デザインから一転、空力を意識したスラントノーズを採用した直線基調の欧州車風スタイリングに変更。流線型に生まれ変わったデザインは、“アウトバーンの旋風”をアピールした。
再びスクエアなアメ車風スタイリングになった5代目


そして1984年10月のこの日、「ローレル」はモデルチェンジで5代目(C32型)に移行した。ボディタイプは先代同様、4ドアセダンと4ドアハードトップが用意された。

スタイリングは、先代の欧州車風から、再び押し出しの効いたフロントグリルを持つアメ車風に変貌。インテリアも、当時流行のゴージャスな雰囲気で仕上げられ、さらに車速(50km/h~100km/h)を維持できるリジュームアクセラレート付きオートスピードコントロールやマイコンパワーシートなど装備も充実した。
パワートレーンは、当初は先代からキャリーオーバーされた最高出力100ps/最大トルク15.2kgmを発揮する1.8L 直4 SOHC、新たに採用された130ps/18.5kgmの2.0L 直6 SOHC、170ps/22.0kgmの2.0L V6 SOHCインタークーラーターボの3種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRが踏襲された。
さらに特徴的なのは、当時の好調な市場景気によってもたらされた潤沢な資金を背景に、数多くの先進技術が搭載されたこと。ABSや世界初となる電動格納式ドアミラーをはじめ、デジタルスピードメーター、ランバーサポート付運転席パワーシート、光通信ステアリング、雨滴感知式オートワイパー、ヘッドランプレベライザーなどが積極的に採用された。
車両価格は116.1万~234.9万円(セダン)/139.6万~275.8万円(ハードトップ)だった。5代目ローレルは、当時盛り上がりつつあったハイソカーのような先進性や高級感をアピールして、マークII3兄弟のような爆発的なヒットにはならなかったが、堅調な販売を記録した。

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5代目「ローレル」がデビューした当時は、トヨタ「マークII」3兄弟も出揃ってハイソカーブームに火が付いた頃だった。5代目もハイソカーを意識したスポーティな高級セダンを目指したが、ローレルのハイオーナーカーという大人のイメージから脱却できず、ハイソカーブームに上手く乗り切れなかった。
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