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今日は何の日?

■日産再生の象徴として登場した高級セダン「フーガ」

2004年10月14日にデビューした日産初代「フーガ」

2004年(平成16)年10月14日、日産自動車は新型の高級セダン「フーガ」を発売した。「セドリック/グロリア」の後継としてデビューしたフーガは、当時日産が推進していた日産再生の象徴として、卓越した走行性能と快適性、上質なインテリアが充実したフラッグシップである。

フーガの先代にあたるセドリック/グロリア

日産初代「セドリック」

「フーガ」の先代にあたる「セドリック」の歴史は古く、1955年1月に誕生した純国産高級セダンのトヨタ「トヨペットクラウン」の対抗馬として、1960年4月にデビューした。1971年2月以降は、1966年8月に日産とプリンス自動車が合併したことから、「セドリック」はプリンス自動車が開発した「グロリア」と兄弟車となった。

日産初代「セドリック・カスタム」(1960年)

その後、「セドリック/グロリア」は代を重ねながら日産を代表するフラッグシップ高級セダン、また日本を代表する高級セダンとしてクラウンと人気を2分しながら進化したが、6代目(Y30型)以降は販売面ではクラウンに敵わない状況が続いた。

1999年6月にデビューした日産10代目「セドリック」。最後のセドリックとなった

そして最後のセドリック/グロリアとなったのは、1999年6月に登場した10代目セドリック/11代目グロリア(Y34型)だった。10代目は、日産のフラッグシップにふさわしく、静粛かつ快適性に優れ、しかもパワフルに仕上がっていたが、2004年9月に生産を終えた。

1990年代後半の日産は経営的に非常に厳しい局面に立たされ、1999年にはルノーと資本提携を結んでルノー傘下に。このような状況下で復活を図った日産は、リバイバルプランを遂行。このプランの商品戦略では、セドリック/グロリアは消え、代わりに新世代の高級セダン「フーガ」へバトンタッチすることが決定されたのだ。

日産のV字回復の象徴となった初代フーガ

2004年10月14日にデビューした日産初代「フーガ」

2004年10月のこの日、「セドリック/グロリア」の後継となる初代(Y50型)「フーガ」がデビューした。フーガは、世界のプレミアムセダンと肩を並べる走行性能を持つ高級セダンとして、優美かつ躍動感のあるスタイルが特長だった。

日産初代「フーガ」のリアビュー

低く構えたフロントマスクからロングノーズ、リアエンドと連続する伸びやかでボリューム感のある流麗かつ堂々としたスタイリングが、フラッグシップらしさをアピール。さらに、国産車初となる19インチタイヤとホイールの採用で全体のシルエットが引き締まり、シャープでスポーティな印象を与えた。

日産初代「フーガ」
日産初代「フーガ」

また、進化したFM(フロントミッドシップ)パッケージをベースに、新開発のサスペンションとショックアブソーバーの採用、19インチタイヤとリヤアクティブステアにより、なめらかな乗り心地と卓越したハンドリングを両立。さらに、長いホイールベースで広い室内スペースを実現、特に後席は足元から頭上まで余裕のある空間が生まれ、ショーファーカーとしての役目も十分果たせた。

日産初代「フーガ」のコクピット
日産初代「フーガ」のキャビン

パワートレーンは、最高出力210ps/最大トルク27.0kgmを発揮する2.5L(VQ25HR)、280ps/37.0kgmの3.5L V6 DOHC(VQ37VHR)の2種エンジンと、マニュアルモード付電子制御5速AT(5M-ATx)の組み合わせ。駆動方式は、FRとフルタイム4WD(アテーサE-TS)が設定された。

日産初代「フーガ」のサスペンション
日産初代「フーガ」に搭載された2種エンジン
日産初代「フーガ」のリヤアクティブステア
日産初代「フーガ」のフルレンジ電子制御5速オートマチック

さらに、世界最先端の安全技術も装備。車両価格は、367.5万~493.5万円(2WD)/393.75万~420万円に設定され、日産のV字回復を加速する人気を獲得した。

日産初代「フーガ」の居住性

HEVを追加するなどブラッシュアップを図った2代目だが生産終了

2009年11月にモデルチェンジした2代目(Y51型)「フーガ」は、基本的にはキープコンセプトで初代のプレミアム感を継承した。

2009年11月にデビューした日産2代目「フーガ」
2009年11月にデビューした日産2代目「フーガ」の居住性

全長と全幅をわずかに拡大し全高を低くロングノーズ化することによって、初代にも増して躍動感あるスタイリングに変身。さらに、長いボンネットと短いオーバーハング、2900mmというロングホイールベースが安定感のあるFRらしさをアピールした。

2010年10月にデビューした日産「フーガハイブリッド」

2010年10月には、3.5L V6エンジンと7速ATを組み合わせた「フーガハイブリッド」が追加された。ハイブリッドシステムは、最高出力306psのエンジンと7速ATの間に92psのモーターを挟み込んだ、1モーター/2クラッチのFR専用のパラレルハイブリッドである。

日産「フーガハイブリッド」のハイブリッドシステム。エンジンとATの間にモーターを挟み込んだパラレル方式

エンジンとモーター間、AT後端間それぞれに電子制御クラッチを設け、運転状況に応じて2つのクラッチを断続することで、エンジンとモーターを効率よく切り替える“インテリジェント・デュアルクラッチ・コントロール”を採用。このシステムでは、静かで効率の良いモーター走行を高速走行まで拡大し、かつモーター走行を積極的に行なうことでクラストップの低燃費を達成した。一方で、2つのクラッチ制御が複雑で、切り替え時のショックが目立つという評価も散発した。

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日産リバイバルプランとともに登場した初代「フーガ」は人気を獲得したものの、その後は日本のセダン市場の縮小とともに人気は急速に減速。2020年を迎える頃には完全に低迷し、日産のフラッグシップも2022年3月に生産を終えてしまった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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