連載
今日は何の日?■2代目マーチに新グレード「マーチミア」設定

2000年(平成12)年10月10日、日産は2代目マーチに新グレード「ミア(Mia)」を追加した。マーチの上級グレード「コレット」をベースに、サイドガードモールやシートクロスなど、一部装備をヨーロピアンテイストとしたお洒落感を強調したモデルである。
ミアのベースとなったマーチコレット

「マーチミア」のベースとなった「マーチコレット」が初めて登場したのは、初代(K10型)「マーチ」誕生の翌1983年4月。女性ユーザーにも支持されて人気を獲得した初代「マーチ」だが、さらなるユーザー層の拡大を狙い、バリエーション拡充のために投入されたのだ。
マーチコレットは、マーチの最上級グレードGをベースに、よりスポーティで豪華な内外装にグレードアップしたファッション指向の高い若者や女性をメインターゲットにした。
車体色には、人気のレッドをベースにファッショナブルなブラックとシルバーのツートンを新たに設定。“COLLET”文字の入った専用アクセントストライプを採用するとともに、車体色と同色のカラードフェンダーミラーで若々しさをアピール。シートは、シートバックまで全面布張りのオールクロスシートを採用。またシート地は格子柄に“MARCH”の文字をあしらった高級起毛トリコット、ドアトリムもクロス張りとして高級感が演出された。
また快適装備としては、バニティミラー付サンバイザー、リアアシストグリップ、高級AM/FMマルチラジオ付カセットステレオなどが採用された。
パワートレーンはベースのマーチと同じで、車両価格は82.0万円(4速MT)/88.2万円(3速AT)と、ベースよりも2.2万円高額だった。
完成度の高い2代目でも設定されたマーチコレット

1992年1月のこの日、「マーチ」は初めてのモデルチェンジで2代目(K11型)に移行した。2代目は、本格的な世界戦略車として海外市場向けに車名「マイクラ」を名乗り、日産の英国サンダーランド工場で生産されるようになった。


プラットフォームやエンジンなどすべてが一新された2代目マーチは、ホイールベースを60mm長くして、室内空間の拡大と走行安定性の向上を図った。スタイリングは初代が直線基調だったのに対し、2代目は一転して曲面豊かな角が取れた丸みのあるデザインとなった。

パワートレーンは、新開発の最高出力8ps/最大トルク8.0kgmを発揮する1.0L、79ps/11.0kgmの1.3L 直4 DOHCの2種エンジンと5速MT/4速ATおよびCVTの組み合わせ、駆動方式はFFを踏襲。その他、パワーステアリングやテールゲートオープナー、電動ミラー、パワーウインドウをほぼ全車に標準装備し、実用的なファミリーカーとしての完成度が高められた。
2代目マーチは、1992年の“日本カー・オブ・ザ・イヤー”に加え、日本車としては初となる“欧州カー・オブ・ザ・イヤー”も受賞。2代目マーチの実力、完成度は、世界的に評価されたのだ。
「マーチコレット」は、2代目マーチでも高級グレードとして設定され、1996年11月には「マーチ15周年コレット」も限定販売された。ちなみに価格は、93.0万~100.5万円だった。
コレットベースのマーチミア追加

2000年10月のこの日、5ドアの「マーチコレット」をベースにした「マーチミア(Mia)」が発売された。ミアは、一部装備をヨーロピアンテイストとした他、ライトパープルを基調としたMia専用インテリアで個性的かつお洒落な雰囲気に仕上げられ、主に女性ユーザーをターゲットにしたモデルだ。

具体的には、サイドガードモールやカラードメッシュグリル、フォグランプ一体型フルカラードバンパー、ライトパープルを基調としたMia専用インテリアのシートクロス、パール調ライトパープルの4本スポーク革巻きステアリング&シフトノブ、またピンクスケルトンタイプのリモートコントロールエントリーシステムなどを採用。さらに、専用ボディカラーとしてクランベリーピンクが設定され、上級でおしゃれな雰囲気が強調された。
価格は、コレットより若干高い114.5万円~116.8万円(FF車)/138.2万円(4WD)に設定された。
・・・・・・・・・

「マーチ」は、「コレット」や「ミア」のような女性ユーザーを意識した仕様、「ボレロ」などレトロ仕様、「スーパーターボ」のようなスポーツ仕様、「カブリオレ」のオープン仕様、「Be-1」のようなパイクカーと、数多くの派生車を生みだした。個性的なキャラクター車を求めていたという当時の市場の要望に応え、同じ車種から多様な生活スタイルのクルマを作り出すという日産の徹底した開発思想に基づいていたのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。











