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今日は何の日?

■8代目コロナに4ドアセダンが追加

1983年10月11日にデビューした8代目「コロナ・セダン」

1983年(昭和58)年10月11日、トヨタはコロナ初となるFFレイアウトを採用した8代目「コロナ」のハッチバックに続いてに、4ドアセダンを追加した。スポーティな先代(T140型)に対して、8代目(T150)はファミリーカーへと原点回帰し、当初はT140型と併売された。

打倒ブルーバードを掲げて誕生したコロナ

初代コロナ「トヨペットコロナ(ST20型)」は、1957年7月に「クラウン」と「パブリカ」の中間層を埋めるために誕生した。一方、日産は1959年8月に初代ブルーバード「ダットサン・ブルーバード」を対抗馬として発売した。

1957年7月にデビューした初代コロナ「トヨペットコロナ」

当時は、モータリゼーションに火が付いた自動車黎明期、クルマはまだ一般ユーザーには手の届かない贅沢品だった。ブルーバードは、セミモノコックボディに、4ドアセダンのみで親しみやすい丸みを帯びたフォルムを採用し、パワートレーンは最高出力34psの1.0Lおよび43psの1.2L 直4 OHVエンジンと、3速MTの組み合わせ。

一方の初代コロナは、クラウンの足回りやトヨペットマスターの車体を流用して造り上げ、丸みを帯びたフォルムから「ダルマ」の愛称で親しまれた。トヨタ初のモノコック構造を採用し、パワートレーンは最高出力33psを発揮する1.0L 直4 OHVエンジンと3速MTの組み合わせ。

しかし、初代コロナはパワー不足や耐久性の問題から、販売は目論見通りに伸ばせず、ライバルのブルーバードの後塵を拝した。

その後のコロナ7代目までの軌跡

・2代目(T20型:1960年4月~)

1960年4月にデビューした2代目「トヨペットコロナ」
1960年4月にデビューした2代目「トヨペットコロナ」
1960年4月にデビューした2代目「トヨペットコロナ」のコクピット

初代とは対照的なスタイリングで、伸びやかで端正なデザインに一変。発売当初のパワートレーンは、最高出力45psを発揮する1.0L 直4 OHVエンジンと3速MTの組み合わせ。

・3代目(T40型/T50型:1964年9月~)

1964年9月にデビューした3代目「トヨペットコロナ」
1964年9月にデビューした3代目「トヨペットコロナ」
1964年9月にデビューした3代目「トヨペットコロナ」

スタイリングは、フロントからリアにかけて一直線に流れる角ばったアローラインが特徴。1965年7月には日本車として初となる2ドアハードトップが追加され、3代目で初めて「ブルーバード」を上回り、販売台数トップの座に輝いた。

・4代目(T80型:1970年2月~)

1970年に登場したトヨタ4代目「コロナ」

ファミリーカー志向を強め、ボディサイズをひと回り拡大。一般的なスチール製フロントグリルから、樹脂製の彫りの深いグリルに変更された。

・5代目(T100/T110/T120型:1973年8月~)

1973年8月にデビューした5代目「トヨペットコロナ」
1973年8月にデビューした5代目「トヨペットコロナ」

厳しさを増す排ガス規制と安全規制に対応した5代目は、構造変更で衝突時の安全性を高め、“安全コロナ”を強調。また、クルマの異常を知らせるOKモニターという警告灯を配置して話題になった。

・6代目(T130:1978年9月~)

1978年に登場したトヨタ6代目「コロナ」

この代から、トヨペットの冠が外れて単独名のトヨタ「コロナ」となり、プラットフォームや足回り、エンジンが一新された。スタイリングは角形4灯ヘッドライトが特徴で、先代よりスタイリッシュに変貌した。

・7代目(T140型:1982年1月~)

1982年1月にデビューした7代目「コロナ」
1982年1月にデビューした7代目「コロナ」
1982年1月にデビューした7代目「コロナ」
1982年1月にデビューした7代目「コロナ」

プラットフォームを前年にモデルチェンジした「カリーナ」、「セリカ」(3代目)のものと共用。従来のオーソドックスなファミリーカーから、鋭い直線を基調するウェッジシェイプのスポーティなイメージに変貌した。

8代目コロナのハッチバックに続いてセダンが追加

1983年10月11日にデビューした8代目「コロナ・セダン」

8代目「コロナ(T150/T160型)」は、1983年1月に5ドアハッチバックが発売され、同年10月のこの日に4ドアセダンが追加された。8代目の最大の変更点は、FRからFFレイアウトに変更されたこと。基幹モデルであるコロナをFF化とするにあたっては、大きな変更を嫌うユーザーのためにFRの先代(7代目)を併売するという形が取られた。

1983年10月11日にデビューした8代目「コロナ・セダン」(当時のカタログより)
1983年10月11日にデビューした8代目「コロナ・セダン」(当時のカタログより)
1983年10月11日にデビューした8代目「コロナ・セダン」のコクピット(当時のカタログより)
1983年10月11日にデビューした8代目「コロナ・セダン」のシートレイアウト(当時のカタログより)

8代目は、薄型の端正なフロント部とスッキリしたデザインのリアで構成される直線基調のシャープなスタイリングを採用。また、FF化のメリットを生かした広い室内空間が売りだった。

1983年10月11日にデビューした8代目「コロナ・セダン」に搭載されたエンジン(当時のカタログより)

フロントに横置きしたエンジンは、1983年1月のハッチバック発売時は最高出力100ps/最大トルク15.5kgmの1.8L 直4 SOHCのみだったが、セダン発売と同時に搭載エンジンを一挙に増やし、105ps/15.2kgmの1.8L 直4 SOHC、115ps/16.0kgmのEFI仕様同エンジン、83ps/12.5kgmの1.5L 直4 SOHCの3種エンジンを設定。トランスミッションは、4速/5速MTおよび3速/4速ATが組み合わされた。

8代目コロナの車両価格は、97.8万~153.9万円(4ドアセダン)/119.2万~165.9万円(5ドアハッチバック)。当時の大卒初任給は13万円程度(現在は約23万円)だったので、単純計算では現在の価値で約173万~272万円/211万~294万円に相当する。

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コロナ初のFF車である8代目、当時はまだFF化による課題(アンダーステアなど)を意識した抵抗感を持つユーザーが少なからず存在していたため、念のために先代(FRモデル)と併行販売したのだ。新しい技術の展開には、念には念を入れる慎重なトヨタらしい対応である。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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