写真左は夏用の「LIQUIDWIND(リキッドウインド)」。写真右は寒用の電熱シリーズ「e-HEAT」。東京モーターサイクルショー2022のRSタイチブースにて。

 近年の日本の夏は気温が40℃近くまで上昇することも多く、ヘルメットやライディングウエアを着用するライダーにとっては、非常に過酷な環境にある。

「日本の真夏を、少しでも快適に走ることができないか?」

 開発スタッフは、真冬に活躍してくれる電熱シリーズ「e-HEAT(詳細は下記参照)」のように、過酷な環境下でもツーリングに出掛けたくなるような、真夏用の製品を模索。

 その結果、任意のタイミングでアンダーウエアに冷却水を供給し、走行風による気化熱効果でウエア内の温度を下げる、“ライダーの水冷化”に着目。開発はスタートした

 開発する上で障壁となったのは、身体を冷やすための冷却水。例えば水道水では清涼感が物足りず、かつ生乾きのような臭いも気になり、決して快適とはいえなかった。

RSタイチと“ギャッツビー”のマンダムが共同開発した冷却液「GATSBY LIQUIDWIND WATER(1パック660円)」。

 そこで開発スタッフは、「ギャツビー」などの清涼グッズをリリースする化粧品メーカーの大手「マンダム」に協力を依頼。長時間持続して快適な清涼感が得られつつ、消臭効果も高い、ライダーのためだけに開発された液体「LIQUIDWIND WATER(リキッドウインド・ウォーター)」が完成した。

保冷送水ボトルシステムキット「COOLER BOTTLE KIT(6050円)」。真空断熱二重構造により、専用冷却液の冷たさを長時間キープ。さらなる冷却効果を発揮する。

 酷暑での快適なライディングを目指した「RSタイチ・LIQUIDWIND(リキッドウインド)」は、

・LIQUIDWINDの性能を最大限に引き出す専用設計のアンダーシャツ「LIQUIDWIND UNDER SHIRT(4730円)」
・LIQUIDWINDに必要な保冷機能を備えた送水システムキット「COOLER BOTTLE KIT(6050円)」
・マンダムとの共同開発冷却液「GATSBY LIQUIDWIND WATER(660円)」
・通気性の良い、市販の夏用メッシュジャケット

 以上の4点を組み合わせて使用するのが基本。また、

・高い通気性を誇る3Dメッシュにより、ジャケットとアンダーシャツの間に風を通す空間を作り、リキッドウインドの冷却効果を更に向上させるオプションベスト「LIQUIDWIND AIR FLOW VEST(5830円~)」 ※上記はすべて税込価格

 の組み合わせで、さらなる快適性の向上を実現した。

気化熱冷却の実験結果は……アンダーウエアの表面温度、マイナス5.2℃を実現

COOLER BOTTLE KITを設置したところ。

 LIQUIDWIND(リキッドウインド)は、腰部に固定したボトルのポンプを任意に操作し、専用冷却液を送水。すると首元から冷却液が染み出し、アンダーシャツの胸部と背中を冷却液で満たすというしくみ。

 冷却液を含んだアンダーシャツは、走行風を受けることで急速に冷却を開始。冷却液のメントール成分で、冷却効果が長時間持続。夏場のツーリングをひんやりと、しかも快適に楽しむことができる。

 RSタイチによる実験では、アンダーウエアの表面温度は、最大5.2℃の低下を達成している(※注1)

※注1:室内温度 35℃ / 湿度 70% / 風速 6m(20km / h 相当)にて実験。温度差のデータは被験者1名による試験環境での測定値。着用環境により、効果や使用感には個人差があります。

【TAICHI】2022 LIQUIDWIND ~猛暑をクールに駆け抜ける~

こちらは冬用!給電は車載バッテリーと専用モバイルバッテリーが選択可能。寒い季節に活躍する電熱シリーズ「e-HEAT」

こちらは寒い冬に活躍する電熱シリーズ「e-HEAT」。

 東京モーターサイクルショー2022のRSタイチブースでは、人気の「e-HEAT」も展示。e-HEATとは、ライダーを寒さから守るバイク用の電熱ウエアとグローブ。

 パーカーとジャケットは、バイクの乗車姿勢時にフィットする背中と両肩に。グローブは走行時、特に冷えやすい指の周囲と甲部分に発熱ユニットを配置。体や手の動きを妨げることなく、効率よく身体を暖めることができる。

 e-HEATは車載バッテリーと専用モバイルバッテリーの2種類の給電方法が選択OK(車両接続ケーブルやモバイルバッテリーは別売り)。専用モバイルバッテリーは、発熱量や作動時間も十分確保されており、最高出力のハイパワーモードでも、往復3時間半以内であれば、出先での充電なしで使用可能。

 専用モバイルバッテリー使用時は、バイクから降りての休憩や、散策する際にも電熱機能の利用が可能。通勤、通学、近場のツーリング、配達のお仕事など、様々なシーンで活躍してくれるはずだ。

バイクから降りての休憩や散策も違和感のない、落ち着いたデザインもポイント。
炭酸ガスで膨らむ、着用型バイク用エアバッグシステム「ヒットエアー」|40ヵ国以上で販売中の安全装備

バイクにも自動車のようなエアバッグシステムが導入できないものか?この考えを元に、国内の「無限電光(本社:愛知県名古屋市)」が展開するのが、東京モーターサイクルショー2022にも展示された写真のジャケット型エアバッグシステム「ヒットエアー」シリーズ。各種プロテクター・各種パッド・ヘルメットなどでもガードできなかった首を最大限保護。身体の前後や側面をエアバッグシステムでガードしてくれるのもポイントだ(ガード部は各モデルにより異なる)。 PHOTO/REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) ヒットエアー(無限電光株式会社) https://www.hit-air.com/

https://motor-fan.jp/bikes/article/38471/
【2021冬】バイク用グローブおすすめ15選|人気ブランド製品

バイク用グローブはライダーの手を、転倒や事故の衝撃・摩擦に加え、寒さなどから守ってくれる、走行時の必須アイテム。軍手・作業用手袋・防寒用手袋とは異なり、外部からのダメージを受けにくい素材やつくりがポイントです。またバイク用グローブは、安全性の高い定番の革製、通気性の良い夏向けのメッシュ製、防寒性や保温性に優れた冬向けのボア素材、防水性に優れたゴアテックスなど、様々な素材を駆使して構成。レースでも使えるプロテクター付き、スマホ対応タイプなど、タイプも豊富です。この記事では、2021年の冬におすすめの、バイク用グローブを紹介します。 REPORT●北秀昭(KITA Hideaki) ※下記グローブの価格はすべて10%消費税込 ※2021年9月末現在のラインナップ。モデルにより完売・廃版の場合があります

https://motor-fan.jp/bikes/article/15602/