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  • 2018/09/26
  • MotorFan編集部

N-VAN×鉄道×クロスカブ。人気者を組み合わせたら、やっぱり楽しかった。【ホンダ】

Honda・N-VAN、バイク好きの試乗レポート

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「“巨人、大鵬、卵焼き”が昭和の子供達にとっての人気者であるならば、平成の大人たちの場合は、“N-VAN、鉄道、クロスカブ ”である!……と、モーターファンjp編集担当に珍妙な理屈で言いくるめられた筆者は、この3つのキーワードを元に、ドライブに出立。悔しいことに(?)編集担当の謎理論はあながち間違いではなかったようで、これが実に楽しい旅であった。

REPORT●近田 茂(CHIKATA Shigeru) PHOTO●徳永茂(TOKUNAGA Shigeru)
シートクッションの厚みも含めて、乗用としては近距離用途。あくまでも折り畳んで貨物用途優先にデザインされている。左右50対50分割可倒式。座面下にも大きな空きスペースがある。
運転席は折り畳み不可。背もたれも座面もドライバー専用デザインされ、クッションは厚く、サイドサポートも利いている。ステアリングの調節はチルトのみ。

これぞN-VANの真骨頂。運転席を除く全てのシートが折り畳め、ご覧の通りの広くフラットなカーゴスペースが作り出せる。コイツを何に活用してやろうかと、様々な遊び心が踊りだす。

N-VANトランポインプレッション

「今回訪れたのは千葉県の房総半島。幹線道路を外れると、クルマがすれ違えないような狭い道路が多く、俄然軽自動車の有用性が光り出す。雨でも降れば泥濘路に足を踏み入れるケースも多いだけに4駆はとても心強かった。そして何よりも抜群な広さを誇るカーゴスペースが魅力的。バイクを搬送するトランスポーターとしての機能性も素晴らしいが、キャンピングカーへの改造ベース車にもピッタリ。ユーザーのアイデアや好みに応じてまさに多彩な使い勝手が楽しめる」

ホンダ・N-VAN……1,267,920円〜

ホンダ・クロスカブ50……291,600円

 今まで自動車からバイク、トラックや大型バスまで、インプレッション&執筆してきた筆者ではあるが、鉄道は正直なところ守備範囲外。なので今回の編集担当からの指令に、助っ人を要請することに。のっけから企画の種明かしをすると、今回撮影を担当してくれた徳永カメラマンは“鉄ちゃん”として有名。バイクの機動性を活用して素敵なロケーションにアクセスし、SNS等に美しい作品を披露してくれている。で、今回はノウハウをご教授願いながら何と“撮り鉄”デビューと相成った。

目的地は千葉県・小湊鉄道

14インチ小径ホイールを採用したクロスカブ50。とても扱いやすく小回り性能は抜群。狭いトレールで引き返す事も苦にならない。

 相棒はホンダのクロスカブ50。時間に余裕があるのなら、トコトコと自走するのも乙なもの、実際長距離でもそれほど苦にはならない。クロスカブのシートは快適だし燃費の良さは痛快。前後14インチの小径ホイールでチョコマカと小回り性抜群。4輪の普通免許で乗れるから誰にでも気軽に楽しめる。ただし50㏄では法定速度が30㎞/h。高速道路は乗れず、遠路移動には時間がかかる。当然シャッターチャンスも限られてくるのである。

撮り鉄ツアーでN-VANに積み込んだ荷物の全てがこれ。クロスカブでアチコチ散策が楽しくて、折り畳み椅子やテーブル等は結局使わなかった。

 そこで注目したのがN-VANだ。目指す千葉県の房総の小湊鉄道までの道中は、N-VANに積んで行こうという目論見である。日頃からトランポにバイクを積む機会は多いし、実際にN-VANにバイクを何度も(何車種も)積んだこともある。なのでN-VAN に100㎏程度のクロスカブの積み下ろしはたやすいことである。積載&固定に必要なものは、ラダーレール(折り畳み式が便利)と2本のタイダウンベルト。フロントホイールを固定する市販のホイールクランプもあると便利。

 残りのスペースには、撮影機材を始め好きな物を積み込んだ。あえて古いレフレックスの望遠レンズを持ち出したり、少々余分な物まで気にせず持参できる実力はバイクの比でないことは明白だ。仮にバイクで出掛けたなら、ペットボトル飲料もウェストポーチに精々1本を忍ばせる程度だったろうが、N-VANで行くなら、クーラーボックスに氷も含めて数種をたっぷり保冷しながら運べてしまう。ついでにアウトドアグッズも持ち込んだので、気が向けば何処かでストレートコーヒーをドリップで淹れる楽しみも。

アウトドア用お一人様クッキングセットのバスケットも今回は出番無し。カメラやレンズセットは、後席前方の床に置いた。いずれも積載スペースは余裕が多く残っている。

 もちろんメインは初体験の撮り鉄。小湊鉄道についてチョットだけ下調べしたところ、土曜日曜には里山トロッコ列車も走っているとか。SLをモチーフにしたクリーンディーゼル機関車でオープンエアの客車を走らせているのだ。
当日朝は、あらかじめクロスカブを積載済みのN-VANで都内を出発。アクアラインをスルッと抜けて、上総久保駅に到着。ほんの2時間ほど前まで雑踏なビル群の中で暮らしていたのが信じられないほど、長閑な無人駅である。ここから撮り鉄ならではの一日が始まった。

 沿線にはだいたいどの駅にも駐車場(含む有料)があり停め場所に困ることはなさそう。先ずは時刻表をチェック。およそ1時間に1~2本は運行され例のトロッコ列車は3時間毎という感じ。線路は単線だが上り下りがあるので、2時間の滞在で2回のシャッターチャンスも可能。なるほど、何となく撮り鉄の楽しみ方がわかって来た。でも筆者にとって最も嬉しかったのは、とても心地よい空間をクロスカブでトコトコ走れた事。見渡す限りの田園風景を独り占めできた。
 一駅~二駅離れた所まで沿線の道やトレールをクロスカブ で移動して絶好の撮影ポイントを散策するひと時は、何とも不思議な心地良さが満喫できたのだ。バイクだからこそ気軽に立ち寄れるお店もちらほら。そんな自由気ままなプチツーリングと時刻表を元にしながら、キッチリとシャッターチャンスを物にする感覚に撮り鉄の醍醐味が少しだけ理解できた。

小湊鉄道のある無人駅でディーゼル車の到着を待つ。時刻表通りにそのシャッターチャンスが訪れる。そしてまたクロスカブで別の駅へ移動し次のシャッターチャンスに備えた。
クロスカブでの持ち物は厳選済み。少し大きめなウェストポーチに一眼デジカメと年代物のレフレックス望遠レンズを忍ばせた。フォーカスの動きが固くなっていたので、置きピンで列車の動きを待った。
で結局、筆者が撮影したのがこちらのカット。鉄道写真のいろははわからないけれど、初めてにしてはまずまずでしょう!

 自転車を積んで来てもまた爽快だろうし、時間にゆとりがあれば、車中泊や温泉巡りを組み合わせる楽しみ方も自由自在。N-VANとクロスカブ6輪の組み合わせも大正解だった。N-VANは小さな軽自動車ながら、RVとしてのポテンシャルは侮れない。それぞれの趣味に応じた自由気ままなリクレーショナルシーンを豊かな物にしてくれることは間違いないのだ。その点に大きな魅力を覚えた。

土手上のトレールをトコトコ移動。こうした使い方をするとクロスカブ50のパフォーマンスに感激と親しみを覚える。

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