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操る楽しさを望むなら、カフェレーサーの本家「トライアンフ スラクストンR」に乗るべきだ。

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カフェレーサーの本家ともいえる英国トライアンフのTHRUXTON(スラクストン)。60年代の初代がそうだったように、現代版もボンネビルT120をベースにブラッシュアップし、運動性能を向上しています。セパレートハンドルを握り、前傾のライディングポジションでコーナーを駆け抜ければ、伝統的なブリティッシュスポーツの虜となること間違いなしでしょう。

REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

THRUXTON R……187万7200円

 今回の試乗車は「トラックレーサー」インスピレーションキットを装着済み。オプション設定されるフェアリングや低めのクリップオンハンドルバー、ペイント仕上げのシングルシートカウル(Thruxton Rでは標準装備)、リアフェンダーレスキットとコンパクトなリアライト、Vance & Hines製スリップオンサイレンサー、刻み付きのハンドルバーグリップ、レザー製タンクストラップなど、レーサーをイメージさせるアクセサリーが備わっています。

 スラクストンはイギリス南部、緑豊かな小さな村の名で、空軍が使った飛行場や周辺道路を利用し1950年代にモーターサイクルレースがおこなわれたのを皮切りにモータースポーツの街となり、58年には9時間耐久のスラクストン500マイルを初開催。

 64年にトライアンフは「T120ボンネビル」をベースに競技車両とした初代スラクストンを地元有力レーサーのためにわずか49台だけ製造しますが、現行モデルはこれに由来しているのです。68年にスラクストンサーキットが設立され、いまも英国スーパーバイク選手権やクラシックカーレースなどがおこなわれています。

 由緒正しき血統のスラクストン。64年の初代がそうだったように、現代版もエンジンはボンネビルT120の並列2気筒がベース。水冷化されたSOHC4バルブ1200ccパラレルツインは、T120が最高出力80PS/6550rpmなのに対し、97PS/6750rpmを発揮します。

触りたくなるクオリティの高さ

 跨ると前傾姿勢のライディングポジションで、スポーティなムードたっぷりです。ポリッシュ仕上げのトップブリッジやその下にクリップオンされるセパレートハンドル、2眼メーターはビンテージレーサーの雰囲気を残しつつ高級感もあり、いちいち手で触れて感触を確かめたくなるのでした。

 シート高は810mmで、身長175cmの筆者だと両足を地面に下ろすと若干カカトが浮きます。とはいえ、足着き性に不安はなく、取り回しも苦になりません。車両重量は223kg(乾燥)です。

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