MotorFan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • MotorFan[モーターファン]
  • モーターファンテック
  1. TOP
  2. バイク
  3. モトチャンプチャンネル

実はターミネーターの劇車でした。「ホンダ・スペイシー125 ストライカー(1983)」【青春型録 第14回】【月刊モトチャンプ 2020年1月号】

  • 2020/05/30
  • モト・チャンプ編集部
このエントリーをはてなブックマークに追加
メタリックシルバーの女性マネキンが2体……ではなく、きっとこれは近未来のメタファー。旧来のスクーターにあらず、次代のビークルがこの新型スペイシー125なのだというメッセージだ。

高級乗用車の文法を車体デザインに持ち込んだ“上昇志向”たっぷりのスペシャリティスクーター、それがスペイシー125。リトラクタブル式の前照灯には未来が詰まっていたぞ!

月刊モトチャンプ 2020年1月号より
語り●津田洋介(TSUDA Yosuke)/TDF
まとめ●宮崎正行(MIYAZAKI Masayuki)

83年はいろいろありすぎて津田洋介、覚醒!

──キャッツアイ、キャプテン翼。

津田 はい。

──積み木くずし、金曜日の妻たちへ、おしん、スチュワーデス物語。

津田 はいはい。

──世界まるごとHOWマッチ、全国高等学校クイズ選手権。

津田 はいはい、はい?

──ランボー、汚れた英雄、フラッシュダンス、幻魔大戦。

津田 ちょっと待て。

──そんな1983年に、スペイシー125ストライカーはデビュー!

津田 まさか今回は83年の世相をならべて逃げ切ろうと?

──フレディー・スペンサーがGP500でチャンピオン。

津田 ちょっと待てって!

──まさか、そんなわけないじゃないですか~。ちなみに津田少年、紅顔の高校1年生ですね?

津田 そうだよ。

──たしかシンクロ部でしたっけ?

津田 美術部だよ! 部長だよ!

──なんだか部長風吹かせて、ヤダな~権威的~。では話を元に戻して……えーと、元ってなんだっけ?

津田 スペイシー125。

──そうそう。二輪車で世界初のリトラクタブルヘッドライトですね。

津田 当時はかならず“自動収納式”って併記していたな。スペイシー125は大ざっぱに言うとPCXのご先祖様みたいなバイク。中身の濃い高級路線で企画されたアッパーレンジのスクーターだったんだ。

──どんな中身だったんですか?

津田 エンジンは耐久性と静粛性にすぐれた水冷4ストで、ラジエターはなんとフロントカウルの中に仕込まれている。余熱を利用しての「エア・アウトレット」は、寒い冬でも暖が採れて大助かりって寸法。

──セル始動のみのキックなし。

津田 出力は11㎰で乾燥重量が108㎏だから速いわけでもなく遅いわけでもなく、ってカンジだったな。カタログ公表値の燃費64㎞/ℓもなかなかのものだったよ。これでメットインだったら現代でも通用するハイスペックだね。

──タンデムだってロング&フラットなシートだからラクチンそう。

津田 加えてトルクセンサー付Vマチックを採用していて、スムーズさとシャープさが両立しています! とカタログに書いてあるな。

──カタログといえば表紙で腕組みしているふたりのマネキン、かなりインパクト強烈ですね。なにを表現しているんでしょうか?

津田 よくぞ聞いてくれた。それはだね、近未来。近未来のイメージ。

──……それだけ?

津田 いやいやまてまて、順を追って解説しよう。まずシュワちゃん主演の『ターミネーター』でヒロインのサラ・コナーが通勤に乗っていたのが、スペイシー125ストライカーなんだ。輸出名はエリート125だね。ボアアップして149㏄になったエリート150もラインナップされていたよ。とにかくスペイシーは、あのターミネーターの劇車だったんだよ。スゴいでしょ!

──ええまあ。

津田 反応うすっ! さてはターミネーターのこと、知らないな?

──バレた?(笑)

<津田氏による映画『ターミネーター』『ターミネーター2』の長めのあらすじ解説20分>

──……というわけでカタログに話を戻すとつまり、腕組みの銀色宇宙人が『T2』の劇中で出てくる、得体のしれない水銀状のアンドロイド「T-1000」に見えてくると、そういうことですね?

津田 そういうこと。液体金属ね。

──ややもすると、この広告ビジュアルからジェームス・キャメロン監督がインスパイアされている可能性も否定できない、と。

津田 そういうこと!

──T2の公開された1991年まで7〜8年もありますよ。

津田 構想5年! 製作3年!

──……。ちなみに水銀ちゃんふたりの顔をよーく見ると、撮影スタジオの内部が映り込んでいるのが微笑ましいですね。2019年だったら即フォトショップで修正指示だろうなあ。牧歌的だなあ。

津田 感心はそこか……。

──ちなみに1983年。ホンダだけで3月に発売されたバイクはスペイシーはじめ、タクト・クレージュ、XL125Rパリダカ、MBX125F、CBX400カスタム、C50のスーパーカブとなんと6台! 新型モデルラッシュの熱い時期でした。

津田 83年世相トークには戻らなくていいからね。

──ん? 津田さん大好物のアニメでも? 83年といえばスタジオぴえろの日本初OVAビデオ『ダロス』と『魔法の天使クリィミーマミ』。……いろいろ調べてみましたけど?

津田 くう~、そう来るか~。

──84年はテレビ『北斗の拳』、劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』『風の谷のナウシカ』。

津田 も、もっと攻めて~(笑)

水冷エンジン、格納式ヘッドライト、デジタル速度計、電子ウインカーアラーム……ふんだんに盛り込まれた新装備の数々。カタログにはカラー名の表記だけだったが、キャンディワインベリーレッドというレアカラーも存在。

今では考えられないほど充実した専用アクセサリー。とくにムートン調の豪華なシートカバーが際立った個性を放つ。しかも降雨時のレインカバー付きと、至れり尽くせりだ。専用ロゴ入りヘルメットもスタイリッシュ!

油圧ダンパーとボトムリンクを組み合わせたフロントサスと、油圧ダンパーを両側に備えたリヤダブルサス。さらには大きな有効発光面積をもつテールライト一体の大型リヤコンビネーションライト。志はクルマに有り。
こちらが1985年のマイチェン後の後期型。壊れやすかったのか? 液晶スピードメーターは廃止されて指針式に、前期型でオプションだったリヤキャリアが標準装備になった。価格は1万1000円アップの28万9000円に。

津田洋介

TDFハウスの前で飼われている黄色いメダカちゃんたちがじつにかわいい。どうやら主は生き物が好き。

宮崎正行

TDFハウスの前に居並ぶスクーター群でひときわ輝く極上程度のスペイシー80。欲しい。マジで欲しい。

モトチャンプ 2020年1月号

ハンターカブとクロスカブ

歴史から遊び方まで、いま話題のカブを徹底研究!

CT125って本当に発売されるの!?

秘蔵資料で振り返るハンターカブの歴史

忠さんと中野真矢が往く
250スーパースポーツ“目玉”旅

注目カスタムがズラリ!
NSR、CBR、Vストローム250ミーティング突撃

501号記念企画
ビッグプレゼント第2弾


青木宣篤のジクサーSF250大試乗!

特別付録 2020スーパーカブカレンダー

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい!

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい! 一覧へ

解決します! 交通ルールの素朴なギモン

解決します! 交通ルールの素朴なギモン 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ