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スクランブラーとカフェレーサーがまさかの融合! っていう発想がすでに勝ち。|ドゥカティ スクランブラー カフェレーサー試乗

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イージーな操作感そのままに旋回力アップ!!

 フロント17インチ&セパンハンとなっても、気兼ねなく乗れる扱いやすさは健在です。跨ったときに感じるコンパクト感が走りにも反映されています。若干ながら前傾が強くなっていますが、それでもライディングポジションはアップライトで、交通量の多い市街地も行く手の状況が把握しやすい。遠くまで見渡せ、疲労を軽減してくれます。

 クラッチ操作やシフトフィールは軽くて滑らかですし、極低回転域もギクシャクすることなくトルクが太い。4000〜7000rpmあたり、つまり常用回転域で力強く、ストップ&ゴーの繰り返しが苦にならない、むしろ楽しいのです。

 前後サスはしなやかに動いて路面を追従し、足まわりが硬くて入力を意識しなければならないなんてことはありません。かといって柔すぎるというわけではなく、ブレーキング時もフロントフォークがしっかり踏ん張って、車体のピッチングが大きすぎて頼りないというネガもないから絶妙なバランスではありませんか。

 もちろん、フレンドリーなだけではありません。ナナハンオーバーの800ccエンジンを積みますから、ダッシュやスロットレルレスポンスはリニアで思うがままにキビキビ走り、動力性能は侮れません。足まわりを含めポテンシャルは高く、フロントを18→17インチ化し旋回性も申し分なしです。

 キャスター角も立って(24→21.8度)フロント荷重がかかりやすくなっています。スポーティな乗り味となり、ステアリングフィールはクイックに。

 ただし、急かされるようなことはなく、ゆったり街中を流したりツーリングで景色を堪能することができ、基本的にはイージーライドが楽しめるストリートバイク。スクランブラーなのにセパレートハンドル装着で、シリーズのなかでは異端児かもしれませんが、ときにはカフェレーサーのような切れ味鋭い走りも味わえ、欲張りな1台になっています。

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